ナイキのエコ素材アプリ「メイキング」
(Photo Coutesy of Nike, Inc.)
エコデザイナーの必須アイテム、ナイキのエコ素材アプリ「メイキング」。
スポーツアパレルブランドのナイキが、7年かけて研究・分析して作り上げた素材のサステナブル基準「マテリアル・サステナビリティ・インデックス」。
これを、多くのデザイナーや消費者に使ってもらおうと、無料の携帯アプリを開発。
アパレルやインテリア業界で使われることの多い22の素材を、化学物質、エネルギーと温室効果ガス、水と土地、廃棄物の4つの視点から環境負荷を分析し、50点満点で採点してランキング。
それぞれの分野でどれだけ環境負荷がかかっているか、わかりやすく表示しています。
メイキングによると、化学物質の視点で最も環境にやさしいのは、シルク。
コットンよりも49%、ウールより71%、麻より58%、ヘンプより11%も環境にやさしいのだそう。
ただし、シルクは化学物質や廃棄物の視点では最も環境負荷が低いものの、エネルギー・温室効果ガス排出量では22繊維中11番目に負荷が高いとのこと。
人体や環境に悪い影響のある化学物質を使っていないことを最優先にするならシルクが一番ですが、原子力などのエネルギー、気候変動の原因となる温室効果ガスが気になるなら、他の素材を選ぶ方が良いのかもしれません。
総合的に最も環境負荷が低いのは、羽毛。
水の視点ではポリエステルよりも33%、廃棄物の視点ではナイロン6より56%、エネルギーの視点ではヘンプより88%、水の視点では48%も環境にやさしいのだそう。
逆に最も環境負荷が高いのは、伸縮素材のスパンデックス。
Tシャツやタイツなど伸縮性のある服の多くに使われている素材ですが、廃棄物における環境負荷はコットンの158%、麻の123%、水に関する環境負荷はヘンプの42%も高いのだそう。
4つの分野だけでなく、再生可能素材、またはオーガニックになり得る素材を探すこともできます。
どの素材が環境にやさしいのかがわかれば、デザイナーがデザインする際に環境負荷の低い製品を作ることができるだけでなく、私たち消費者も服やインテリア製品を買う際に環境負荷を考えて選ぶことができます。
便利なナイキのエコ素材アプリ「メイキング」、誰でも無料でこちらからダウンロードできます。
Nike
ウエブサイト:http://www.nike.com
2013/12/11