ナイキ・コンシダード・デザイン本格始動

Nike Considered Design
(Photo courtesy of Nike)

環境対策に積極的なスポーツブランド、ナイキが、エコフレンドリーなコレクション、「ナイキ・コンシダード・デザイン(Nike Considered Design)」の本格始動を発表。

もともとナイキは、オーガニックコットンを多用するなど環境対策に熱心で、これまでにもエアジョダンXX3(上写真)などコンシダードデザインの商品は出していましたが、野球、ランニング、サッカー、トレーニング、テニス、アウトドア(ACG)の6つのスポーツカテゴリに拡張することを決定。

コンシダード・デザインは、サステナビリティと最新技術を組み合わせた商品ライン。
デザイン・開発過程でゴミを減らすことにより、環境への負荷を最小限にとどめること、環境的により好ましい素材を使用すること、有害物質の使用を減らすこと、を目標としています。
さらに、2011年までに靴商品すべてにコンシダード基準を適用、2015年までには全アパレル商品に、2020年までに器具商品すべてに適用するという公約を発表。これが実現すれば、17%のゴミ削減、サステナブル素材の使用は20%増えることになるそう。
最終的には、商品ライフサイクルの「ループを閉じる」こと。つまり、最小限の素材を使用し、分解しやすい構造の商品をデザインし、リサイクルして新しい商品にし、出たゴミは自然に返るものにする、ということを目標にしているそう。

「どのようにデザイン、商品開発、グローバルビジネス経営をするか考えるうえで、今ある問題を考えるだけでは十分ではない。ナイキは、未来のサステナブルな経済を考えているのです。つまり、商品を生産する際に、資源利用を減らし、サステナブルな素材と再生エネルギーをより多く使用することです。」
と、CEOのマーク・パーカー氏のおとこば。かっこいいです。

最近はサステナビリティに取り組む人を、「未来のことを考えている」と表現することが多くなりました。
パーカー氏のように、今のことや自分のことだけ見るのではなく、将来のことや世界全体のことを考えられる人が増えれば、世の中どんどん良い方向に向かいそうです。

Nike
ウエブサイト:http://www.nike.com/

ニュースリソース:ナイキウエブサイト

2008/11/03

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