ナイキ、「リユース・ア・シュー」プログラムで
スニーカーのリサイクル

Nike Reuse a Shoe
(Photos courtesy of Nike)

スニーカーって、履きやすいだけに使用頻度が高く、履きつぶしちゃうことも多いですよね。
でも、ゴミ箱に捨てるの、ちょっと待った!
紙でもペットボトルでもないスニーカーをリサイクルしようなんて発想、これまでありませんでしたが、実はスニーカーはいろんな用途にリサイクルできるすぐれもの。

それを実現したのが、ナイキです。

使えなくなったスニーカー(ナイキのスニーカーでなくてもOK)を、全米のナイキタウン各店、ナショナル・リサイクルセンター(NRC)というNPO、 ヨーロッパやオーストラリアのナイキ店舗に持っていけば、ベルギーと米オレゴンにあるナイキのリサイクルセンターに転送され、バスケットボールのコートや テニスコートなどにリサイクルされるという仕組み。

Nike Reuse a Shoe

回収したスニーカーは、上の布部分、中のフォーム部分、底のゴム部分の3つのパーツに分断され(上写真)、それぞれ、布部分は屋内バスケコートやバレーボールコートのクッションパッドに、フォーム部分は屋外バスケコートやテニスコートのクッションに、ゴム部分は競技用トラックの表面やジムのタイル、もしくは、新しい靴底やボタン、ファスナーのつまみなんかに生まれかわっちゃうんです。

Nike Reuse a Shoe

実は、ナイキのこの「リユース・ア・シュー」、1990年にスタートし、今年でなんと19年にもなるロングランプログラム。
これまでに回収したスニーカーの数、なんと、2,100万足!
並べたら、地球を4周しちゃう長さになるんだとか。

スニーカーを大量に生産し世に送り出すナイキだからこそ、スニーカーをリサイクル。
何もしなければ、ただ埋め立てられるか、焼却されて有害物質を大気中に排出することになるものだから、たとえリサイクルする過程でエネルギーや化学薬品を使用することになったとしても、リサイクルしてゴミや生産のために使う資源を減らすのは大切なこと。
しかも、スポーツブランドだからこそ、ジムやバスケコートなどスポーツに関連のあるものにリサイクルしているところが素晴らしい!

トレンドに流されて1シーズンだけ使ってはポイ、じゃなくて、物を大切にぼろぼろになるまで使う。これは消費者である私たちの責任。
使い終わったらリサイクルされてまた新しいものに生まれ変える。これは生産者であるメーカーやブランド側の責任。
消費者とメーカーが協力しあって、使ったものをすべてリサイクルする仕組みができあがれば、ゴミが出ず、物が循環する世の中になります。

次にスニーカーや服を購入するときは、リサイクルプログラムを行っているブランドのものを選びましょう!
そして、古いスニーカーや服は、ゴミ箱ではなく、リサイクルボックスへ!

Nike Reuse a Shoe
http://www.nikereuseashoe.com/

2009/01/16

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