グリーン・デポ Green Depot
(Photo by Dave Pinter/PSFK.com)
オーガニックフードもグリーンファッションももう実践している?
それなら次は、グリーンホーム!
エコな生活をしていても、家の中まではなかなか手が行き届かないもの。
エコ電球に切り替えてるし、クーラーの温度設定も低くしている。
でも、壁のペンキや掃除用洗剤は大丈夫?
多くのペンキや壁紙には、揮発性有機化合物(VOC)という、アレルギーやシックハウス症候群、光化学スモッグの原因となる物質が含まれています。
掃除用洗剤はどうでしょう。
化学物質たっぷりの洗剤を使って、手袋をはめてマスクをしながら掃除するなんて、体に悪いものを家中に撒き散らしているようなものなのでは?
せっかく明るい色のペンキを塗ってきれいに掃除したのに、かえって体や環境を害してしまっては、意味がありません。
そこで登場したのが、環境や人体に優しいホームグッズを揃えた、エコホームセンター、グリーン・デポ。
建材や塗料から、シャワーノズルや掃除用品、ベビーグッズまで、グリーンリビングを実現するための商品が満載のお店。
プロの建築業者も認める環境基準
2005年に創業した時は、大工さんなどプロの建築業者向けに環境や人体に優しい建材を販売していましたが、2009年、満を持して、消費者向けのお店をノリータにオープン。
プロの建築業者にLEED基準を満たすための商品を販売していた、というのですから、取り扱う商品の質はお墨付き。
グリーン・デポでは、空気質、環境保全、地元産、省エネ、責任ある生産、の5つの基準を元に商品を選び、どの商品がどのカテゴリに基づいて選ばれたものかをイラストを使って分かりやすく表示しています。
空気質に関しては、VOCゼロ、あるいはLEED基準を満たすレベルのかなりの低含有量、有害物質ゼロ、アレルギー物質ゼロ、燃焼ガスゼロ、石綿ゼロのものを、環境保全では、リサイクル製品や環境に優しい素材、長持ちする高品質、省水のものを、地元産ではカーボンフットプリントの低いものを、省エネではエネルギー効率が高いものや再生可能エネルギーを利用したものを、責任ある生産では、労働基準が明確な工場で生産されたものを、という具合に、とにかく厳しい基準を満たした商品だけを選んでいるのです。
(Photo by Dave Pinter/PSFK.com)
上の写真は、ずらっと並んだ、オールVOCゼロのペンキバー。
ニューヨークにペンキ屋さんは数多くあれど、VOCゼロのみを扱っているのはグリーン・デポだけ。
これだけ色の種類があれば、もうVOC入りのペンキを購入する必要なんてありません。
(Photo by Dave Pinter/PSFK.com)
そしておもしろいのは、こちら。
ビールのサーバーと思いきや、なんと、洗剤レフィル。
多目的洗剤(無香)、多目的洗剤(芳香)、バスタブ・タイル用洗剤、ガラス・窓用洗剤、食器用洗剤、と並んでいて、持参の容器に、これら洗剤を詰めるだけ(店でも専用容器を販売しています)。
洗剤はもちろん有害物質ゼロの環境配慮型で、成分もすべて明記。
いまや、ボトルを持参するのはコーヒーショップだけではありません。
洗剤だって、マイボトルで環境フレンドリーになれるのです。
店舗自体も、LEEDプラチナ認証待ちの建築物。
元はYMCAだったビルを改装したそうですが、壁材も床材もすべて元のビルの建材を再利用したもの。
タイルにいたっては、1915年からYMCAのプールに使われていたものを再利用しているのだとか。
古いリサイクル建材でこれだけおしゃれな店舗ができちゃうのですから、新しい建材を敢えて使う必要はもうないのかもしれません。
という具合に、エコ度120%のグリーン・デポ。
ここを知ってしまったら、もう普通のホームセンターには行けなくなるかもしれません。
Green Depot
ウエブサイト:http://www.greendepot.com/
2009/07/14