グリーンアップル・クリーナーズ 
Green Apple Cleaners

Green Apple Cleaners

ドライクリーニングは環境にも体にも良くないということ、ご存知ですか。

多くのドライクリーニングは、パークロロエチレンという有機溶剤を使用しています(パークロルエチレン、テトラクロロエチレンともいいます)。

この溶剤は、発がん性の疑いがあり、神経・生殖系の障害をもたらす可能性も指摘されています(米環境保護庁)。
また、適切な廃水・廃棄管理をしないと、空気中に飛散してオゾン層破壊物質へと変質したり、廃水として土壌や河川を汚染する可能性もあります(米環境保護庁)。

溶剤だけではなく、ドライクリーニングでは乾燥の際に熱を使用することから、縮み、色落ち、毛玉、染みなどの原因となることもあるため、衣類にとってもあまり良いものではありません。

でも、こうした悪い影響を知ったところで、家庭用洗濯洗剤では落ちない油汚れなどを落とすためには、どうしてもドライクリーニングを使わざるを得ません。

では、どうすればよいのでしょう。

最近は、パークロロエチレンの代わりとなるクリーニング方法の開発がさかんに行われています。
炭化水素や液体シリコンなどを用いた方法も行われていますが、炭化水素で洗濯した衣類は保管時に有毒な揮発性有機化合物が発生することが判明し、液体シリコンも未だその安全性が疑問視されています。

二酸化炭素でクリーニング

現状、環境や人体にやさしく将来性があると考えれている新しいクリーニング手法は、「CO2(二酸化炭素)ドライクリーニング」というもの。

炭酸飲料の炭酸やドライアイスの原料でもある、液体の二酸化炭素を使用する洗濯法で、他の洗濯法よりも汚れが良く落ち、縮みや色落ち、染みなどが起こらず、衣類が長持ちするとされています。

温暖化の主要因である二酸化炭素を原料として使用することに疑問視する声もありますが、この手法により新たな二酸化炭素が排出されることはなく、液体二酸化炭素は工業副産物として入手しやすい物質であり再利用可能なので問題はないのだそう(Green Americaより)。

ただし、この手法を取り入れるには、非常に高価な機械を導入しなければならないため、まだ一般的とはいえません。

ニューヨークでCO2ドライクリーニングを行っているのは、グリーンアップル・クリーナーズ。

オーナーの奥様が妊娠中に妊婦のための本を読んでいたところ、「妊婦はドライクリーニングされた衣料の着用を避けるように」という記述を見かけ、ドライクリーニングの有害性とCO2ドライクリーニングの存在を知ったのだそう。
当時はまだNYにCO2ドライクリーニングを行っているクリーニング店がなかったため、自分たちで始めてしまったとのこと。

直接店頭に衣類を持ち込んでもよいし、近くに店舗がない場合は引取・配送してくれます。

一般的なドライクリーニングよりお値段は張りますが、体や環境のことを考えればやむなし、です。
特に妊婦さんや小さなお子さんがいらっしゃる方、ぜひお試しください。

Green Apple Cleaners
ウエブサイト:http://www.greenapplecleaners.com/

2011/12/22 改訂
2008/04/02

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