スターバックス、容器のリユース促進
プラスチック製タンブラーを1ドルで販売

Starbucks
(Photo courtesy of Starbucks)

マイカップ持参者に10セントを還元し、さまざまなデザインのタンブラーを販売することで、リユースを促進してきたスターバックス。

しかし、それだけでは、なかなかカップの使い捨て削減には繋がらなかったため、より効果が高いと考えられる、1ドルのプラスチック製タンブラーを販売開始。

昨年11月に西海岸の600店舗でテスト販売したところ、前月と比べてマイカップ利用者が26%も増えたのだそう。

そこで、全米展開を決定。
今日からアメリカ・カナダ全店で、1ドルのマイカップが販売されます。

同社は2008年に、"2015年までにマイカップ利用者を25%にする"という目標を発表したものの、その後5%に下方修正しています。
実際にカップを再利用している人は、2009年1.5%、10年1.8%、11年1.9%と、あまり増えていないのだそう。

スターバックスは、環境・社会負荷削減のためにさまざまな努力を続けている企業。
しかし、マイカップを持参するか否かは、消費者次第。
企業の努力だけでは、どうにもならないのです。

もちろん、マイカップを持参しない人から紙カップ代1ドル徴収するといった攻撃的な戦略を採れば、一気に再利用が増えるはずですが、それでは売上に響いてしまいます。
持続可能な成長を維持しながら、リユースを促進しようと考え出した策が、1ドルのプラスチックマイカップなのです。

確かに、タンブラーが1ドルなら、買ってみようという気になるかもしれません。
ただし、次回持って行くのを忘れないように。

これまで通り、タンブラー持参者には10セントが還元され、熱湯消毒した後にドリンクを注いでくれます。

いつの日か使い捨て容器がなくなるよう、小さな努力、はじめましょう。

Starbucks
ウエブサイト:http://www.starbucks.com/

2013/01/03

  • ピックアップ記事