リーバイス、リサイクルポリエステルの
デニムコレクション「Waste<Less」を発表
(Photos courtesy of Levi's)
デニムブランドのリーバイスが、リサイクルポリエステル製のデニムコレクション「ウエイスト・レス(Waste<Less)」を発表。
リーバイスはこれまでにも、水使用量を削減したウォーター・レス(Water<Less)シリーズや、オーガニックコットンやリサイクルコットン製のリーバイス・エコシリーズ、カラードコットンを使用したリーバイス・ナチュラルズなど、環境のためのさまざまな試みを行ってきました。
そして今回取り組んだのが、ペットボトルや食品容器を再生したリサイクルポリエステル。
アパレル業界でリサイクルポリエステルを使用するのは特別珍しいことではありませんが、本来コットンで作られるはずのデニムをリサイクルポリエステルで作った、というのが新しいところ。
実は、数年前にコットン価格が世界的に高騰した際にも、デニムにポリエステルやナイロンなどコットン以外の繊維を使用する試みが行われました。
現在は価格が落ち着いたため、代替繊維を使用する必要はなくなりましたが、リーバイスはプラスチックゴミの環境負荷を考え、敢えてリサイクルポリエステルに挑戦したのです。
とはいえ、デニムはコットン繊維ですから、100%ポリエステルにしたらデニムではなくなってしまいます。
ウエイスト・レスジーンズに含まれるポリエステルの比率は、20%程度。
それでも、1本のジーンズで、12~20オンス(約340~567グラム)のペットボトル8本分が使用されます。
コレクション全体では、350万本のペットボトルが使用されることになるのだそう。
使用されるのは、茶色のビール用ボトルと緑色の炭酸飲料用ボトル、透明の水用ボトル。
それぞれのボトルの色が繊維の色に微妙に反映されて、面白い仕上がりに。
コットンは、農薬や水使用量が多く、環境負荷が高い繊維。
にも関わらず、アパレル製品の多くがコットン製。
コットンに頼らざるを得ないデニムブランドでありながら、リーバイスはできる限りその使用量を抑えようと努力しています。
ウエイスト・レス・コレクションは、2013年春に発売予定です。
Levi's
ウエブサイト:http://levi.com/
2012/10/22