リーバイス、「地球のための品質表示タグ」
(Photo courtesy of Levi's)
要らなくなった古着、どうしてますか?
ゴミ箱へポイって方、ちょっと待った。
その古着、必要としている人たちがたくさんいるんです。
まだ使える状態なら、古着屋で再販されたり、途上国の貴重な衣服として生まれ変わったり。
汚れたり使えない状態なら、裁断されて雑巾として販売されたり、素材によっては、リサイクル素材として生まれ変わったり。
古着は、再利用方法がたくさんあるのです。
そこで、ジーンズ大手リーバイスが立ち上がりました。
スリフトショップ大手のグッドウィルとのコラボにより、「Care Tag for Planet (地球のための品質表示タグ)」キャンペーンを、来年1月に開始(米国以外は2010年秋から)。
つまり、品質表示タグに、洗濯やアイロン方法だけでなく、「要らなくなった古着をグッドウィルに寄付しましょう」というマークと文言をつける、ということ。
もちろん、グッドウィルでないスリフトストアに寄付しても、古着屋に売っても構いませんが、とにかく要らなくなった古着を捨てない、という意識改革が大事なんです。
アメリカでは、毎年238億パウンド(約108億kg)の服や繊維ゴミが捨てられています。
日本は、アメリカより人口が少ないから量は少ないですが、比率は大して変わりません。
それだけ無駄な服が流通しているということ。
もちろん、不必要な服を買わなきゃいいんだけど、なかなかその習慣はやめられない。
それなら、一枚服を買ったら一枚寄付する。
たったそれだけのことですが、みんなが行動に移せば、ゴミの量が大幅に減ることになるのです。
「Care Tag for Planet」には、寄付マークだけでなく、地球に優しい洗濯・アイロン表示もつけています。
たとえば、「温水ではなく冷水で洗いましょう」という表示。
お風呂のお湯を再利用するならば温水でもいいのですが、わざわざ蛇口から温水を出せば、その分水を温めるためのエネルギーを消費します。
なんとなく温水で洗っている人も多いと思いますが、温水を使う必要性は、実はあんまりないんです。冷水で洗いましょう。
次に、「乾燥機を使うのをやめましょう」という表示。
日本では、乾燥機の利用はまだまだ多くは浸透していないと思いますが、外に洗濯物を干す習慣がないアメリカでは、乾燥機が当たり前。
でも、乾燥機を使うことによるエネルギー量って相当なもの。
リーバイスのライフサイクルアセスメントによると、ジーンズ1本を乾燥機にかけるのと干すのでは、気候変動への影響が50%違ってくるのだそう。
無料の地球資源、太陽の下で干せば、着ても気持ちがいいし、洗濯物だって喜ぶはず。
最後に、タグには記載していませんが、リーバイスのウエブサイトでは、「洗濯回数を減らしましょう」とも訴えています。
ジーンズは、履きこんでこそ味が出るもの。
頻繁に洗濯する必要なんてありません。
たくさん履きこんで、ちょっとこれ以上は・・・って思ったら洗えばよし!
こんなちょっとの工夫で、地球は大きく変わるのです。
エコ対策グッズなんかを買うよりも、物を買わずに、こんな身近なところでエコ対策ができるんだってこと、思い出しましょう!
Levi's Care
ウエブサイト:http://www.us.levi.com/care/landing.aspx
2009/10/23