エコベールがメソッドを買収
世界一のエコ洗剤メーカーに
(Photo courtesy of Method)
ベルギーのエコ洗剤メーカーエコベールが、米サンフランシスコのメソッドを買収し、世界一のエコ洗剤メーカーとなりました。
エコベールは、1979年の創業以来、一貫して環境にやさしい洗剤を提供してきた企業。
多くの洗剤に使われているリン酸塩による環境への悪影響を訴え続け、無リン洗剤を開発販売してきました。
現在は、洗濯洗剤、食器洗い洗剤、掃除用洗剤など環境にやさしい35製品を40カ国で販売しています。
一方、メソッドは、2001年創業の若い企業。
ルームメートだった若き2人、アダム・ローリーとエリック・ライアンが、かっこいいエコ洗剤がないことに疑問を抱き、サンフランシスコで起業。
翌年、著名デザイナーのカシム・ラシッドがパッケージデザインを手掛けたことにより、小売チェーンのターゲットで全米展開を実現。
以来、環境にやさしくおしゃれな洗剤ブランドとして独自の地位を築き上げ、現在は全世界の40,000以上の小売店で商品を販売しています。
この買収により、エコベールは売上2億ドル・従業員数約300人の世界一のエコ洗剤企業になります。
米国市場に強いメソッドと欧州市場に強いエコベールが互いの強みを活かし、全世界に環境配慮型洗剤を広めていきます。
メソッド社CEOのドリュー・フレイザー氏は、次のように語っています。
「両社ともに、サステナビリティと革新性という文化を持ち、人々に健康な生活と幸せをもたらすために存在しています。この2ブランドが一緒になることで、製品開発など様々な面で相乗効果を生み出すことができます。」
エコベール社CEOのフィリップ・マルムバーグ氏は、次のように語っています。
「互いの強みを活かすことにより、この買収がグリーンな洗剤事業全体を高めることになると考えています。」
環境主義者の中には、大企業化による売上重視・環境軽視の傾向を心配する人もいますが、サステナブルな製品を広めていくためには、規模のメリットを活かすことも大切な要素。
より多くの人が、製品の背後にある環境負荷に気付き、環境配慮型製品を購入するようになれば、社会はより持続可能になるはずです。
厳しい環境基準の下に製品を開発する両ブランド。
買収によりどのような効果が見られるか、期待しましょう。
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2012/09/05