ニューヨーク自転車シェアリング、スタート!
システムトラブルやハリケーンサンディの被害により、開始予定が1年も延期されたニューヨークの自転車シェアリングが、いよいよスタート。
待ちに待ったスタートだけに、ニューヨーカーも観光客も興奮気味。
現在は、年間会員のみが利用できるプレビューウィーク。
1日・1週間単位の利用が可能な本格スタートは6月2日なので、観光客はまだ利用できませんが、事前に年間契約していたニューヨーカーが早速利用を開始。
初日の利用回数は6,050回、利用距離は13,768マイル(=22,157km)、平均利用時間は20分だったそう。
既に多くの都市で自転車シェアリングが開始されていますが、ニューヨークは、ステーション数300以上、自転車台数6,000台と、全米最大。
今のところ、マンハッタンの59ストリート以南、ブルックリンのウィリアムズバーグ、ダンボ、ベッドフォード、クリントンヒル、フォートグリーン、ブルックリンハイツと、限られた地域にしかステーションが設置されていませんが、今後マンハッタンとブルックリン全域、クイーンズにサービスを拡張する予定。
気になる料金と利用方法
利用料金は、1日9.95ドル、1週間25ドル、1年95ドル(税別)。
支払は、クレジットカードかデビットカードのみ。
利用方法は、年間会員と日・週会員とで大きく異なります。
年間会員は、事前にウエブサイトで登録・支払を済ませ、郵送された専用の鍵を使って自転車を利用します。
利用時間は、1回につき45分まで無料。
それを超えると、超過料金として、75分まで2.5ドル、105分まで9ドル、それ以降30分ごとに9ドルが、登録したクレジットカードにチャージされます。
日・週の利用者は、ステーションに設置された端末で支払が可能。
利用可能時間は、1回30分。
それを超えると、60分まで4ドル、90分まで13ドル、それ以降は30分ごとに12ドルの超過料金が加算されます。
支払時にセキュリティ・デポジット101ドルがチャージされ、利用期限が切れると、超過料金を差し引いた残高が返金されるという仕組み。
利用の仕方は、いたって簡単。
支払時に発行されたレシートに書かれている番号を、利用したい自転車のステーションにあるキーパッドに入力すると、鍵が開きます。
ただし、番号は1度きり、発行後5分間しか使えないので、注意が必要。
購入時に使用したクレジットカードを端末に差し込むと、新たな番号が発行されます。
乗り終わった自転車は、どのステーションにでも返却できます。
空いている場所がなければ、携帯アプリで空きのあるステーションを探し、そこへ行けば良いだけ。
ステーションは数ブロックごとにあるので、返却のために遠くまで行く必要はありません。
開始当日は祭日でしたが、翌朝には通勤に利用する人も。
自転車シェア通勤なら、帰宅時に雨が降っても乗って帰る必要がないので、所有自転車での通勤よりフレキシブル。
ニューヨークの平均通勤時間は30分程度だから、多くの人が利用できるはず。
シェアリングにより自転車利用が普及すれば、車どころか、電車やバス通勤も減り、そのうえ自転車の所有も減るから、温室効果ガス排出量が少なく、資源効率の良い社会が実現できます。
タクシーや電車、バスよりも安く気軽に利用できる自転車シェア。
ニューヨークの足として大活躍しそうです。
Citibike
ウエブサイト:http://citibikenyc.com/
2013/05/28