スターバックス、
成長ホルモン未使用の牛乳に切り替え

Starbucks

スターバックスが、米直営店全店で使用する乳製品(牛乳、ハーフ&ハーフ、ホイップクリーム、エッグノッグ)をrBGH(成長ホルモン)未使用のものに切り替えることを発表しました。
スタバファンにとっては非常に嬉しい発表ですが、実はこの発表には注意しなくてはならない点が。

ひとつは、 スターバックスは全米に直営店が5,500ありますが、フランチャイズも3,000店あり、rBGHフリーの牛乳に切り替えたのは直営店のみ。フランチャイズは未だ対象外となっている点です(日本を含めた海外店舗も対象外)。
どの店が直営かフランチャイズかは、店にもスターバックスのウホームページにも記載されていないため、店の人に聞くしかありません(教えてくれるかわかりませんが)。
聞いてみてフランチャイズだからってわざわざ他の店舗に行くのも大変ですし、大々的に発表したわりには、結局はrBGH未使用の牛乳に当たる確立は65%程度ということなのです。

もうひとつは、これまで提供していたオーガニックミルクをこの機会に取扱廃止するということ。
実はあまり知られていないかもしれませんが、店によっては、追加料金を払えばオーガニックミルクをオーダーすることができました。ところが、今後はrBGHフリー牛乳を提供する代わりにオーガニックミルクを全面的に廃止するというのです。
そもそもrBGHフリーに切り替えたのは、顧客からの強い要望によるものだったそうですが、これまではrBGHフリーを保証するためにはオーガニックを使用するしかなかったのが、昨今はオーガニックでないけれど成長ホルモン未使用を保障する牛乳の供給が増え、敢えてオーガニックにする必要がなくなったため、全面廃止に踏み切ったのだといいます。
今後オーガニックの牛乳の供給が安定すれば、オーガニックに切り替えていきたいとは言っていますが、おそらくまだ先のことでしょう。
オーガニックでない限り、rBGHフリーだからといって成長ホルモンを一切使用していないとはいえず、たとえばIGH-1という別の成長ホルモンを使用している可能性もあるのです。

rBGH使用乳製品からrBGHフリーに切り替えたのは嬉しいことですが、腑に落ちないことが多い今回の発表。
マクドナルドのコーヒー強化戦略の猛追撃を受けているスターバックスゆえ、財務的な理由での判断ということなのでしょうか。
皆でrBGHだけでなくオーガニック牛乳、オーガニックコーヒーへの全面切替えを要望すれば、反応してくれるかもしれませんね。

Starbucks
ウエブサイト:http://www.starbucks.com/

2008/01/18

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