H&M、余り布を使用したコレクション「Waste」
(Photo courtesy of H&M)
ファストファッションというサステナブルとはいえない業態でありながら、真剣にサステナビリティを追求するH&M。
毎シーズン、オーガニック素材やリサイクル素材を使用したアイテムを提供してきましたが、なんとこの春発表した限定エココレクションは、昨年のランバンとのコラボコレクションで余った布を使用。
その名も、Waste(ゴミ)!
これぞ、本当のサステナブルファッションです。
端切れなので大きな生地は使えませんから、コレクションのほとんどがカラーブロッキングのアイテム。
でも、余り布で作ったとは思えない、素敵なコレクションに仕上がっています。
(Photo courtesy of H&M)
そして、さらに素晴らしいのが、端切れを使用しているがために限定ミニコレクションになっていること。
あくまで服や小物を作った後の端切れですから、大量の生地を使うことができず、必然的に枚数が限られます。
限定ショップでの少量販売となるなので、大量生産ゆえの問題点である"友達とかぶってしまう"という現象を避けることができるのです。
デザイナーコラボレーションは、短期間に売れる消耗品を提供するので、決してサステナブルとはいえませんが、ゴミとなるはずの端切れを使ってもうひとつコレクションを作るのであれば、素材が無駄にならず、サステナブルといえます。
「Waste」は、H&Mがどうすればサステナブルでありえるかを真剣に考えているからこそ生まれた発想でしょう。
ファッションは、無駄を生み出さずに存在することが難しい、罪深いもの。
だからこそ、多くのファッションブランドが、H&Mのように、少しでもサステナブルに近づける方法を考え、実践しなければならないのです。
かっこよくサステナブルなスタイルを提案し続けるH&M、応援しましょう!
H&M
ウエブサイト: http://www.hm.com/
2011/01/27