シェフが予測
2014年アメリカのメニュートレンドは
サステイナビリティ一色
全米レストラン協会が1,300人のシェフにアンケートを取りまとめた、2014年アメリカのメニュートレンド予測。
ローカルフードや環境への配慮、食の安全、子供の健康など、なんと1~10位まですべてサステイナビリティに関することばかり。
- ローカル産の肉・魚
- ローカル産の野菜
- 環境面での持続可能性
- 子供向けの健康的な料理
- グルテンフリー
- 超ローカル産原料
(レストランの屋上ガーデンで栽培するなど極至近距離) - 子供の栄養摂取
- 小麦粉を使わない麺類 (キヌア、米、そば粉など)
- 持続可能な魚介類
- 特定農家・生産者の原料
しかも、このサステナブル化傾向、過去7年間ずっと続いているのです。
調査を行った全米レストラン協会のシニア・バイスプレジデント、ハドソン・リール氏は、この傾向を、
「消費者はかつてないほど、食べ物が何で作られ、どこでどうやって作られたのかに関心を抱いています。それがメニュートレンドに反映されているのです。そしてこれは、一時的な流行ではなく、本物のトレンドであり、現代社会が大きく変革していることを示しています。」
と分析しています。
しかも、現在のトレンドの中で10年後も続いていると思うものは何かとという問いに対し、シェフの回答で一番多かったのは、「環境面での持続可能性(38%)」。
「ローカル産原料(22%)」「健康・栄養(低カロリー、減塩、全粒粉)(18%)」「子供の栄養摂取(10%)」と続いています。
ファストフードを生み出し、効率化を追い求めるあまりに歪んだ食産業を作り上げてしまった国アメリカが、その異常さに気付き、再びあるべき食の姿を取り戻そうとしています。
社会を変革するには、しぶとさと図太さが必要です。
食品メーカーやレストランの偽装や不当表示を許すことなく、透明性の高い企業の食品を選び続け、社会を変えつつあるアメリカの消費者。
食の欧米化が進んだ日本も、再び素晴らしい食文化を取り戻すため、この姿勢を学ぶ意義はありそうです。
全米レストラン協会
ウエブサイト:http://www.restaurant.org/
2014/01/09