パークスロープ・フードコープ
Park Slope Food Coop
オーガニックフード、ローカルメイドの需要が高まるなか、コープ(生協)に注目が集まっています。
生協なんて若い人は興味がないのでは・・・なんていうのはちょっと前の話。
今は若い人を中心に、安くて安全でオーガニックで地元産の食品を目指して、グリーンマーケットやCSA(地域支援農業)、生協で食品を購入する傾向があるのです。
人気なのはブルックリンのパークスロープというおしゃれエリアにある、パークスロープ・フードコープ。
1973年に設立された歴史あるコープで、現在会員数は15,500人。
会員の住居地域指定はないので、パークスロープだけでなく、ニューヨーク市内全域、それに他州の会員もいるのだとか。
扱っている商品は、地元産・オーガニックを中心とした食品全般、生活用品も揃い、商品数はなんと5,000以上。
遺伝子操作や放射線照射された食品、有害物質を含む食品は扱いません。
日ごとに扱っている商品と値段が、ウエブサイトにアップされます。
そして魅力的なのはお値段。
普通の店で買い物するより20~40%も安くなるのだそう。
なぜそんなに安いのかというと、会員が店を運営しているから。
会員は、会費を払うだけでなく、必ず4週間に一度、2時間45分働かなくてはなりません。
仕事の種類は、レジでも商品搬入でも何でもよいそうですが、お金を払うから今月は働くのはカンベンして!なんてルール違反はできません。
一緒に働くからこそ愛着が出て、みんなでルールを守り、地域一丸となっておいしい食品を食べよう、という気持ちが生まれるのです。
1998年からエコバッグの利用促進や店舗運営におけるエネルギーの削減を訴え、プラスティックの回収を行うなど、環境対策もしっかり。
本当に安全なものを扱おうという会員間の意思疎通があるからなのでしょう。
店に来ている人が、年齢性別人種を問わず、なんだか一体感がある、パークスロープ・フードコープ。
古き良き生協が今見直されている理由、わかる気がします。
Park Slope Food Coop
ウエブサイト:http://foodcoop.com/
2013/12/13 改訂
2008/11/05