環境にやさしい印象を与える色は、
「緑」ではなく・・・

logos
(Photos by Mike Mozart)

「環境にやさしい色」と聞いて、何色を思い浮かべますか。

英語では「グリーン」ということばが「環境にやさしい」という意味で使われるため、エコな色=緑という印象がありますが、大学教授らの調査によると、緑よりも「青」の方が環境にやさしい印象を与えることがわかったそう。

調査したのは、オレゴン大学とシンシナティ大学でマーケティングを研究する教授たち。

大手ディスカウントストアのウォルマートやターゲット、オーガニックスーパーのホールフーズ、自然食品スーパーのトレーダージョーズなど、有名企業のロゴの色を使い、ニセモノの企業ロゴに作り変えて被験者に見せ、どの色が環境にやさしいと思うかを調査したところ、ウォルマートのロゴに使われている青とサムズクラブのロゴに使われている緑が、トレーダージョーズの赤などよりも環境にやさしい印象を与えていることがわかったのだそう。

シンシナティ大学のケラリス教授によると、緑よりもむしろ青の方が環境にやさしい印象を与えたとのこと。

さらに、野菜に水をかけるなど、ちょっと微妙な”エシカル”的な業務に関しては、環境にやさしい印象の色をロゴに使う企業がこうした業務を行うとエシカルに見えるのに、赤などのあまり環境にやさしい印象を与えない色のロゴを使う企業が行うとあまりエシカルに見えないという結果が出たそう。

ロゴの色だけでこれだけ印象の違いが出るなんて、少しずるいような気がしますが、ロゴも企業のマーケティング戦略のひとつですから仕方ありません。

どんな企業も、売れるための努力は惜しまないもの。

企業のグリーンウォッシュ行為に騙されないよう、ロゴや広告よりも、企業がどんな活動を行っているかを調べ、本当に環境や社会にやさしい活動を行う企業の商品を選びましょう!

University of Oregon
ウエブサイト:https://around.uoregon.edu/

2015/12/23

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