ミツバチがいなくなると、食生活はどう変わる?
(Image courtesy of Whole Foods Market)
世界各地で発生し懸念されている、ミツバチが突如失踪・死亡する原因不明の現象「峰群崩壊症候群」。
ハチがいなくなると何が問題なのか、あまりピンと来ないかもしれませんが、実は人類にとって死活問題。
私たちが食べている作物の75%は、ミツバチなど受粉媒介者の力を借りて栽培されているのです(米魚類野生生物局)。
そこで、オーガニックスーパーのホールフーズが、ミツバチがいなくなると私たちの食生活がどう変わるのか、店頭でデモンストレーションを実施。
乳製品コーナーで、ミツバチがいなければ販売できない製品を撤去したところ、棚はガラガラに。
同社は昨年も、野菜・果物売り場でデモンストレーションを行い、売り場にある商品の52%が撤去されるという結果になっています。
野菜や果物なら理解できますが、なぜ乳製品にも影響があるのでしょう。
ホールフーズによると、受粉媒介者であるミツバチがいなくなると、
- 乳牛の餌となるアルファルファやクローバーが育たないため、乳製品の生産量が半減
- ヤギや水牛などの餌となる草が育たないため、ゴートチーズやモツァレラチーズの生産量が減少
- 果物を栽培できなくなるため、フルーツ味のヨーグルトの生産量が激減
- チョコレートの原料であるカカオを栽培できなくなるため、アメリカで人気のチョコミルクの生産量が減少
するからだそう。
峰群崩壊症候群の原因はまだ特定されていませんが、ネオニコチノイド系殺虫剤の可能性が高いとされています。
今後もおいしい野菜や果物、乳製品を食べたければ、オーガニック食品を選び、生態系のことを考えてミツバチを守る活動を行っている食品店・レストランを支持しましょう。
Whole Foods Market
ウエブサイト:http://www.wholefoodsmarket.com/
2014/06/23