ホールフーズ、偽オーガニック
パーソナルケア商品撤廃へ
ドクター・ブロナーやインテリジェント・ニュートリアンツなど、USDAオーガニック認証を取得している"ホンモノ"のパーソナルケアブランドとオーガニック消費者協会(Organic Consumer Association)が、認証を得ていないのにオーガニックと記載している"ニセモノ"ブランド13社に苦情申し立てを行ってから4ヶ月(詳しくはこちら)。
いよいよ、それら"ニセモノ"ブランドを扱っていた最大手オーガニックスーパー、ホールフーズがニセモノ排除に動き出しました。
ホールフーズがベンダー向けに送った"パーソナルケア商品における「オーガニック」という言葉の使用方針"の書簡によると、
"パーソナルケア商品において使用される「オーガニック」という言葉(ブランド名に使われている場合も含む)は、USDAのNOPに規制されている食品で使用される場合と類似の意味を持つべきである。ホールフーズで販売するすべての化粧品・パーソナルケア商品にこの方針を適用する。”
としています。
適用時期に関しては、
"2011年6月1日までに、すべての商品がこの方針を全面遵守するよう求める。2010年8月1日までに「オーガニック」という言葉を使用しているサプライヤーはこの方針の遵守に関する計画を提出すること"としています。
米最大のオーガニックスーパーであるホールフーズがこの方針を発表したのですから、メーカー側は従わざるを得ないでしょうし、恐らく他のスーパーもこの動きに追随することになるでしょう。
これによって、長い間混迷を極めていたパーソナルケア商品のオーガニック表示問題が解決に向かうことになると思われます。
とはいえ、ホンモノのオーガニックパーソナルケア商品は、まだまだ市場にごくわずかしかありませんから、オーガニックスーパーなのに店頭にオーガニックパーソナルケア製品がほとんどない、という不可思議な状況が一時的に起こってしまうかもしれません。
でも、それが本当の現状なのです。
少しの間オーガニックパーソナル製品がなかなか手に入らず苦労するかもしれませんが、これを期に、これまでちょっとズルをしてきたパーソナルケアブランドが、本当の意味でオーガニックを考えるようになってくれるでしょうし、消費者も認証を得ることの大切さやホンモノとニセモノを見分ける目を持てるようになれば、真摯にオーガニック製品作りに取り組んできたホンモノブランドの努力が報いられることでしょう。
私たちひとりひとりの力では、なかなか大きな変化を起こすことはできませんが、世の中に変化を起こすべく活動しているこれら企業や団体を応援することで、私たちも変化を起こすことができるのです。
Organic Consumer Association
ウエブサイト: http://www.organicconsumers.org
2010/06/18