ニューヨーク、ニューイヤー2010

Happy New Year!

ニューヨークは、日本より14時間遅れの年明け。
今年もニューヨークはエコで素敵なニューイヤーを迎えました。

まずは、これなくしてニューヨークのカウントダウンは語れない、1907年から続いている、タイムズスクエアのボール・ドロップ。

かつてカップヌードルの広告で有名となった電光掲示板の上から、カウントダウンと共に巨大クリスタルボールが降りてくる、素敵な演出。
昨年、32,256個のLEDを使用したボールへとエコに生まれ変わりましたが(2009年ニューイヤーの記事)、今年はさらに少しお色直し。

毎年このボールにはテーマがありますが、今年のテーマは「Let There Be Courage(勇敢であれ)」。
戦地で国家のために戦う兵士や、癌やAIDSなど難病と闘う人たちのために向けたテーマとのこと。
ボールは、 2,668個の三角形のクリスタルパネルで構成されており、そのうち288個が今年のテーマにあわせ、ケルト結びのリボン模様のものに取り換えられました。

現在はウォーターフォード社製のクリスタルでできているこのボール、1907年にこのイベントを開始した当初は、鉄と木、そして100個の25ワット電球で作られていたのだそう。

その後、1920年に鉄製に、55年にアルミニウム製になり、81年から88年までは、"I Love New York"のマーケティングの一環として、赤いライトに緑の茎付きの"リンゴボール"になったのだとか。

89年からは白いライトのボールに戻り、95年から98年まではコンピュータ制御付きのハイテクボールに。

ミレニアムを迎える99年末、ボールはウォーターフォード製のクリスタルボールへと一新。2006年に三角形のクリスタルパネルを敷き詰めた、現在の形に近いボールへになり、そして昨年、大きさ2倍、重さ11,875パウンド(5,386kg)のLEDボールへと生まれ変わったという、長い長い歴史あるボールなのです。

midnightrun

そして、タイムズスクエアよりもエコな年越しは、セントラルパークで1日0時から開催される年越しマラソン、「ミッドナイト・ラン」。
今年の大晦日は気温零度、みぞれ混じりの雨だったニューヨーク。
正月早々の真夜中、極寒の中、いったいなぜマラソン?
と思いきや、これがなかなか面白い。

カウントダウンはもちろんのこと、年が明けると同時にパーク内では花火が上がり、給水所ではシャンパン(ノンアルコール)が振舞われます。
ニューヨークのマラソンらしく仮装して走る人も多く、マラソン開始前は仮装大会も開催。

midnight run

距離は4マイル(6.4km)のミニマラソンで、レースではなくファン・ランなので、タイムを気にして走る必要はありません。
参加費は30-55ドル(登録の日時やニューヨーク・ロードランナーズの会員か否かで値段は変わります)。
マラソンで年越しすれば、ヘルシーな一年になりそうだし、なによりただ走るだけですから、環境に負荷を掛けません。

人の数だけ年越しのスタイルはありそうですが、環境にやさしく、心穏やかな年越しをすれば、きっと一年間ハッピーに過ごせるはず。

皆さんの2010年が、サステナブルで素敵な一年になりますように。

Waterford
ウエブサイト:http://www.waterford.com

Emerald Nuts Midnight Run
ウエブサイト:http://www.nyrr.org/races/2009/r1231x00.asp

2010/01/01

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