アヴェダ Aveda
(Photos Courtesy of Aveda)
自然派ビューティーブランドの第一人者ともいえるアヴェダ。
1978年に花や植物を原料としたビューティ商品のメーカーとしてアメリカで創業。
ヘアケア商品から始まり、エッセンシャルオイル、スキンケア、化粧品へと商品ラインを発展してきました。
アヴェダという言葉は、サンスクリット語で「すべての知識」という意味なのだそう。
アヴェダは、元々原料に植物を使用するエコなブランドでしたが、会社として最初に環境関連の活動を行ったのは、1989年、セリーズ原則(CERES、Coalition for Environmentally Responsible Economies:環境に責任をもつ経済のための連合)に同意したこと。
セリーズは、投資家や環境団体が中心となり、企業が環境問題に取り組むための枠組み作りやネットワーク作りを行うNPO。
セリーズ原則に同意した企業は、自発的にサステナブルなビジネス活動を行うことを約束させられます。
その後、アースデイへの参加や、ブラジルの熱帯雨林に住むヤワナワ族と提携し、化粧品用の赤い染料ウルクを原料として使用するなど、環境や社会問題への取り組みを進めます。
そして、1996年には100%認証済オーガニックのボディケア商品「オールセンシティブ・ボディフォーミュラ」(上写真)を発売、2007年には同社で使用する電力を100%風力発電に切り替えました。
現在、エッセンシャルオイルの90%、ハーブ原料の89%は認証済オーガニックを採用しています。
パッケージにもこだわりを
商品パッケージのエコ化にも、力を入れています。
プラスチック製ボトルには、ポストコンシューマ・リサイクル・プラスチック(市場から回収した牛乳のボトルをリサイクルしたもの)を80%以上使用しています。
メンズ用製品では、リサイクルプラスチック使用率95%を達成。
ペットボトルのキャップのリサイクルにも取り組んでいます。
店頭でキャップの回収を行い、リサイクルしてクローブ・シャンプー(上写真)などのキャップとして使用しています。
キャップにこだわる理由は、ペットボトルと異なり、キャップはリサイクルされずに捨てられることが多いため。
廃棄されたキャップは、埋立地や海、川などで鳥や魚が飲み込み、生態系に負の影響を与えます。
また、アヴェダは、ニューヨークコレクションをグリーン化するキャンペーンも行っています。
08年秋冬コレクションでは、ロダルテ、ラグ&ボーン、サクーン、3.1フィリップリムなどアヴェダがヘアメークアップを担当するショーのバックステージで、ペットボトルの代わりに水道水入りのアルミ製ウォーターボトルを配布したり、モデルやスタイリストにオーガニックフードを提供したり、招待状にリサイクル紙を使用するよう促すなどの活動を行いました。
かっこよく環境問題に取り組むアヴェダは、サステナブル・ビューティブランドの代表格です。
Aveda
ウエブサイト:http://www.aveda.com/
2011/12/20 改訂
2008/08/21