チャリティウォーター Charity Water
なんの変哲もない、ペットボトル入りの水、20ドル。
高いと思うか、安いと思うかはあなた次第。
無料で簡単に誰もが水を手に入れることができる先進国に住む私たちには、水の大切さを問われても、あまり実感が沸かないかもしれません。
でも、世界には、清潔な水が手に入らない人がたくさんいます。
その数、11億人。
日本人の人口の約9倍、世界の人口の約6分の1。
つまり、世界で6人に1人が、清潔な水を飲むことができないのです。
(Photo by Scott Harrison)
毎日4,500人の子供たちが、安全な水を飲めないことが原因で亡くなっています。
アフリカなどの発展途上国では、水道を引く技術もなければ、資金もない。
だから、飲料水も生活水も、手に入れることが難しい。
運良く手に入ったとしても、窪地に溜まった泥まみれの水を利用するしかありません。そうした水は、安全性に問題があり、たとえのどの渇きを潤すことができたとしても、それが原因で病気になってしまうのです。
チャリティーウォーターは、清潔な水が手に入らない地域に、井戸を掘ったり、雨水を貯めておく施設を作ったり、泥や砂を濾過するシステムを作ったりすることで、清潔な水を提供するNPO。
250mlのペットボトル水を20ドルで販売し、全額をこの活動に充てています。
20ドルで、発展途上国の1人に対し20年間、清潔な水を提供することができます。
もちろん、水を買わずに、単に寄付をしてもOK。
チャリティーウォーターのウエブサイトから、簡単に寄付できます。
(Photo by Scott Harrison)
チャリティーウォーターは、グーグルやセオリー、サックスフィフスアベニューなどの大企業とコラボレーションしてキャンペーンを行ったり、ニューヨークで大規模なパーティを行うなど、メディアを積極的に活用して、水の大切さ、水に関して世界で起こっている事実を伝える活動を行っています。
もちろん、実績もあげています。
チャリティウォーターが設立から2年間で掘った井戸は111件。
現在進行中の井戸は、474件あるそうです(国別詳細はこちら)。
ひとつの井戸を掘るのにかかる費用は、4千-4万ドル。
大きな開きがあるのは、地質などによりかかる費用が異なるからだそう。
リベリアでは4千ドルで済みますが、ケニアでは4万ドルかかるそうです。
地下に眠った水を探し当てるには、100-300フィート(30-91m)の深さまで掘らなくてはならず、たとえ掘っても必ず水が出るとは限りません。
清潔な水を手に入れるのにはお金も労力もかかるのです。
だから、その国独自の努力では難しく、先進国の私たちの力が必要なのです。
朝顔を洗うとき、シャワーを浴びるとき、ペットボトルの水を購入するとき、ふと立ち止まって、水のこと、真剣に考えてみませんか。
あなたの一助で、子供たちの素敵な笑顔を見ることができるかもしれません。
Charity Water
ウエブサイト:http://www.charitywater.org/
2008/07/28