ルイス・バレンズエラ、
エコアートファッションショー
ファッションウィーク中の開催が恒例となったザ・グリーンショー。
3シーズン目となる今期は参加ブランドが一新。
3日間で10名のデザイナーがサステナブルファッションを披露してくれます。
参加したのは、スローファッションの第一人者であるスーザン・チャンチオロ、ニューヨーク在住のプエルトリコ人エコデザイナー、オラリス・ヘレロ、古着や古布を利用したリサイクルウェアを作るジョアン・バーマン、セレブやTVショーのスタイリストとして活躍するアシュトン・ヒロタのブランド、アシュトン・マイケル、LAのエコブランドLavuk、天然素材を使用するドレスフォーム、一枚のブラックドレスを1年間365日着こなすという話題の"ユニフォームプロジェクト"にドレスを提供したブライト・ヤング・シングス、エコアーティストのルイス・バレンズエラ、そして、小規模帽子ブランドを束ねる帽子組合(ミレナーズ・ギルド)と、バラエティに富んだ顔ぶれ。
オープニングナイトに開催されたのは、エコアーティストのルイス・バレンズエラによるエコアートファッションショー。
絵、彫刻、写真と、さまざまなカテゴリのエコアートを展開しているアーティストですが、今回のグリーンショーで発表したのは、古着のメンズウエアや古いトートバッグ、ランプシェード、友人からもらったシャンデリアなど、ゴミや不用品から作ったリサイクルファッション。
ショーのトリを飾ったウェディングドレスのような作品(上写真)は、古いシャンデリアのクリスタルで作られたコルセットがゴージャス。
ウェアラブルなこちらの作品は、メンズのスラックスから作られています。
後ろから見るとネックラインにベルトループがあり、スラックスのウエスト部分なのがわかります。
ランプシェードから作られたトップスは、リサイクルファッションとは思えない美しさ。
リサイクル素材で作られたバルーンドレスは、まさにエコアート。
キュートな少女もリサイクルスラックスのトップスで登場し、会場全体に微笑みをもたらしてくれました。
彼女の世代が大人になったとき、いったいどんな世の中になっているのでしょう。
"あのファッションショーでなぜ大人たちは気付いてくれなかったんだろう"と思わせないために、私たちは今、行動を起こさなければなりません。
ルイス・バレンズエラは、彼がエコアートを作り続ける意義を次のように述べています。
"アートは人を驚かせ、何かを考えさせる良い手段だ。私のアートは人々に、環境を守ろうというムーブメントにおいて自分達がどんな立場でどんな役割を担うべきかを考えさせている。" (Luis Valenzuelaウエブサイトより)
素晴らしいアートを見て、何を感じ、何を考えるのかは私たち次第。
作り手であるアーティストたちが伝えているメッセージを感じ取り、日々の生活に活かすことが、アートの受け手である私たちの役割なのかもしれません。
Luis Valenzuela
ウエブサイト: http://www.luisvalenzuelausa.com/
2010/09/13