ドーズ・デザイン Dawes Design
(Photos Courtesy of Dawes Design)
サステナブルなジュエリーブランド、ドーズ・デザイン。
オーガニックコットン製の服や動物性の素材を使用しない靴がグリーンでサステナブルなファッションなのはわかりますが、サステナブルなジュエリーって何でしょう？
きれいなバラには刺がある、という格言どおり、美しいジュエリーには、実は裏にさまざまな黒い影があるのです。
レオナルド・ディカプリオ主演の映画「ブラッド･ダイヤモンド」でも描かれていたように(詳細はこちら：ブラッド・ダイヤモンド (期間限定版)
こうした紛争のために不正に採掘・売買されたダイヤモンドは、「コンフリクト・ダイヤモンド(紛争ダイヤモンド)」と呼ばれ、取引が禁止されています。
ところが、市場にはこうしたコンフリクト・ダイヤモンドが出回っているのです。
ドーズ・デザインは、コンフリクト・ダイヤモンドを一切使用せず、リサイクルゴールドと公正に採掘されたダイヤモンドや輝石のみを使ったジュエリーブランド。
デザイナーのジェニファー・ドーズさんは、息子さんの誕生を期に、「世の中に意味のある活動をしていこう」と決意します。
そして、 2000年にスタートした自身のジュエリーブランド、ドーズ･デザインを再構築。
社会や環境を汚染することなく、美しいジュエリーを提供するブランドへと転身を図ります。
すると、とたんにさまざまなメディアからお声がかかり、売上も急増。
正しい行いは、皆に受け入れられるものなのです。
ドーズ・デザインのジュエリーは、すべて手作り。
カリフォルニアにあるスタジオで、ひとつひとつ心を込めて作られています。
アンティーク調の美しいコレクション「ヒューン」(一番上の写真)や、大胆なカッティングの「アーズ」(上写真)、結婚指輪に最適な「カリフォルニア・キャニヨン」など、どれをとっても素晴らしいデザイン。
800ドルから6,000ドルと値は張りますが、地球にも人にも優しく、すべて手作りなのですから、納得のプライスです。
安いものを買っては捨てることに比べ、一生大事に、そして次の世代へと受け継ぐことのできるクオリティの高いジュエリーは、とてもグリーンといえます。
先進国の多くの人は、アフリカ各国で内戦が起こっていることも、反政府派の武器取得のために宝石が闇取引されていることも知らず、平穏な日々を過ごしています。
でも、ドーズ･デザインのようなブランドが問題提起していたり、映画や良質なテレビ番組でもこうした事実を放映しているので、ちょっと注意を向ければ、 大切なこと、知っておくべき事実が目に入ってくるはず。
自分の身の周りのことだけでなく、世界でどのようなことが起こっているかを知り、行動していくことで、世の中が良くなっていくのではないでしょうか。
その第一歩として、ドーズ･デザインの作品を手にすることは、社会に意味ある軌跡を残すことになるのかもしれません。
Dawes Design
ウエブサイト：http://www.dawes-design.com/
2008/06/06
