イードゥン Edun
(Photos courtesy of Edun)
U2のボノとアリー・ヒューソン夫人が手掛けていることで一躍話題になったエシカルブランド、イードゥン。
ブランド設立の目的は、アフリカの発展。
ただ寄付するのではなく、イードゥンの事業を通してアフリカとフェアトレードを行い、アフリカの自立・発展に寄与するという素晴らしいアイディアです。
設立当初はアフリカでの生産が中心でしたが、その後インドやペルーなど他の途上国にも生産拠点を置くようになり、2009年にLVMHグループが資本参加してからは再びアフリカ支援にフォーカスしています。
現在は、高度な技術が必要なアイテムは中国などで生産していますが、これはあくまでブランド規模を拡大してアフリカ生産を増やすための手段。
2013年までに、コレクションの40%をアフリカ生産にすることを目標としています。
アフリカでは、チュニジア、ケニヤ、ウガンダ、レソト、モーリシャス、マダカスカルなど多数の国で生産が行われています。
また、アパレル生産だけでなく、アフリカでのコットン生産にも力を入れています。
2007年には、野生生物保護協会(Wildlife Conservation Society)と共に、アフリカでのサステナブルなコットン生産を促進するコンサベーション・コットン・イニシアチブを立ち上げ、同時にアフリカ産Tシャツの卸事業「イードゥン・ライブ」をスタート。
コットン栽培から縫製・プリントまですべてアフリカで行うことで、アフリカの産業を育成することを目的としています。
翌08年にはアフリカの内戦終了を目指すインビジブル・チルドレンも加わり、ウガンダに特化したコンサベーション・コットン・イニシアチブ・ウガンダを設立。
これにより、安定的なアフリカ産コットンの供給が見込めるようになりました。
09年にはラグジュアリー・コングロマリットのLVMHが資本参加し、デザイン性と品質が格段に向上。
一気にラグジュアリーブランドの仲間入りを果たしました。
セレブの影響力と大企業の広範なネットワークを活用して、アフリカの発展のために力を注ぐ、真のエシカルブランド、イードゥン。
アフリカで内戦が終わり、貧困問題が解決し、人々が先進国と同等の生活を送ることができるようになるまで、イードゥンを応援し続けましょう。
EDUN
ウエブサイト:http://edun.com/
2012/01/12 改訂
2008/03/25