アルケム・ファースト Alchem1st
(Photos courtesy of Origin 23)
カントリー調からアーバンテイストまで様々な雰囲気のアイテムが揃うイギリスのブランド、アルケム・ファースト。
刺繍やビーズ、スパンコール使いが得意ですが、流行に流されることなく、かといってベーシックでもなく、いつの時代にも着られる素敵な服を作り続けています。
イギリスのブランドではありますが、生産はすべてインドネシアのバリ島。
なぜなら、アルケム・ファーストは、フェアトレードを真髄とするブランドだから。
バリの職人達を尊重し、労働環境は常に最高レベルを維持。
木々が茂る敷地内に佇むオープンエアの工場、児童労働も性差別もなく、労働時間は規定内、住む場所も保険も労働時間内の食事もついて、なんと、毎週ヨガクラスまで提供しているという、いまや先進国でもなかなか見られない充実した労働条件の下、アルケム・ファーストの服は生産されているのです。
実は、設立者&クリエイティブディレクターのアイーシャさん、祖先はインドネシア人なのだそう。
祖国であるインドネシアの優れた技術を継承し、守りたいという気持ちから生まれたのが、このブランドなのです。
もちろん、労働条件だけでなく、使用する素材もすべてサステナブル。
蚕が自然に生を全うするまで待ってから生糸にするピースシルク、環境への負荷を削減するよう生産されたバンブー、リサイクルレザー、オーガニックコットン、オーガニックウールなど、厳選した素材のみを使っています。
そして、染色時に一般に使われるアゾという有害物質を使わずに、環境に優しい染色方法を採用しています。
それだけでなく、オーガニックコットン、バンブー、シルクはインドから、レザーはインドネシアのジャワ島産、09秋冬コレクションから加わったオーガニックウールはオーストラリア産、というように、素材の産地は生産工場のあるバリに近いところを選び、カーボンフットプリントを最小限に抑えています。
そして、利益の1%をインドネシアの恵まれない子供達や地元のコミュニティのために寄付しています。
単なる見せ掛けのエコブランドではなく、サステナビリティを実現するために生まれたアルケム・ファースト。
真剣に地球や人々のことを考えるこうしたブランドを支持することが、私たち消費者ができる社会貢献といえるでしょう。
服を選ぶときには、スタイルや色や値段だけでなく、どこでどのようにして生産されているのかを考えてから購入するクセをつけたいものですね。
Alchem 1st
ウエブサイト:http://www.alchem1st.com/
2009/08/20