ディスカウントストアのターゲット、
ドラッグストアのCVS、大手小売企業が
相次いでエコバッグ割引制度導入

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(Photo courtesy of Taget)

アメリカ大手小売企業、ディスカウントストアのターゲットと、ドラッグストアのCVSが、相次いでエコバッグ割引制度を発表しました。

オーガニックスーパーのホールフーズをはじめ、中小小売店では、既にエコバッグ割引制度を実施しているところも多いのですが、大手企業としては、2社がはじめて。

ターゲットは、エコバッグを持参すると1つにつき5セント割引という仕組みを、11月1日から全店にて開始。
既にパイロット導入されていた100店舗では、レジ袋削減率は58%にも及んだとのこと。

CVSは、CVSエクストラ・リワード・プログラムに加入している人に限り、4回エコバッグを持参すると1ドル分の割引クーポンがレシートに印字される仕組みを、10月末頃から開始。
つまり、エコバッグ1つにつき25セントの割引ということ。
割引率は高いのですが、加入するのに99セントの加入料がかかることと、毎回カードをスキャンしなければならないという手間がかかります。

では、サステナビリティにおいて業界をリードする、最大手小売企業のウォルマートはどうかというと、今のところ、エコバッグ割引制度を行う予定はないとのこと。
但し、カリフォルニア州の一部の店舗では、割引制度ではなく、無料レジ袋を廃止し、エコバッグを安価で販売するパイロットテストを検討しているそう。

既にレジ袋を廃止し、エコバッグを5セントで販売しているイケアのように、本当に環境のことを考えるなら、無料レジ袋は全面廃止にすべきですが、便利な現代社会に慣れてしまった消費者にそれを強要することは、まだ難しいのでしょう。

でも、巨大な店舗網を持つ大手企業がこうした制度を開始すれば、エコバッグ所持率が大幅にアップし、消費者の意識が高まることは間違いないでしょう。

もちろん、代わりにエコバッグを大量生産・販売することになってしまっては意味がありません。
昨今は、エコを装った企業による、無料エコバッグを配布するマーケティング戦略が目に余りますが、エコバッグ本来の目的を忘れずに、たとえ無料でも受け取らない意識の高さが消費者には必要でしょう。

緩やかな速度ではあるものの、多くの企業は、地球と人類が安心して共存できる社会に向けて進み始めているようです。

Target
ウエブサイト: http://www.target.com/

CVS
ウエブサイト:http://www.cvs.com/

2009/10/21

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