見た目は普通のゴミ箱、
実はエコすごい優れもの、
ビッグベリーソーラーコンパクター

bigbelly

ニューヨーク、ユニオンスクエアに涼しい顔して鎮座する、一見普通のゴミ箱。でも、ホントはすごいヤツ。これなーんだ?

なんと、これ、ソーラーゴミ圧縮機!

何の変哲もない普通のゴミ箱のように見えますが、実は上にソーラーパネルがついていて(↓)、太陽熱発電を利用してゴミを圧縮できるという優れもの。
同じサイズのゴミ箱より5倍も多くゴミを収容できちゃうんです。

もちろん、使用用途はゴミ箱ですから、普通のゴミ箱と同様に、取っ手を引いてゴミをポイッと入れてしまえばいいだけ。
後は、このゴミ圧縮機くんが勝手に圧縮してくれるというわけです。

bigbelly

回収するゴミが少なくなれば、ゴミ回収車の回収作業も減り、当然その分排出される二酸化炭素量も減ります。
それに、太陽熱発電でゴミを圧縮するから、化石燃料を使う必要もなし。
コンセント不要だから、ビーチでも公園でも庭でも好きなところに置いておくだけ。回収しにくい山の中などにも最適です。

そのうえ、非常に少ない電力(1日5ワット時以下)で圧縮作業を行うから、省エネ効果もばっちり。
5ワット時と言ってもなかなかわかりづらいですが、トースト1枚焼くのと同じ量、といえば、いかに少ないかがわかるでしょうか。1週間でポット一杯のコーヒーを作るのと同じ、4ヶ月でプリウスを1マイル(1.6km)走らせるのと同じ、8年でゴミ回収車を1マイル走らせるのと同じ消費量になるんだとか。

さらに、本体はリサイクルABS樹脂でできているから、自らがゴミ削減効果あり。
とにかくエコ度満点のゴミ箱なんです。

ビッグベリーソーラー社が開発したこのソーラーゴミ圧縮機、2004年にコロラド州に導入されて以来、とにかく便利と、全米の各都市や団体から引っ張りだこ。米国外でも17カ国で導入済なのだとか。

もちろん、捨てる側もできる限りゴミを出さないよう努力する必要はありますが、こうしたゴミ削減効果のある商品がどんどん出てくれば、人間と地球が共存しやすい世の中になりますね。
限りある大地、限りある資源、大切にしましょう。

Big Belly
ウエブサイト:http://www.bigbellysolar.com/

2009/08/05

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