グリーナーガジェッツ、
エコデザインコンテスト優勝者発表!
Greener Gadgets Design Contest
以前ご紹介したグリーナーガジェッツのエコデザインコンテスト、優勝者が決定!
2/27に開催されたグリーナーガジェッツ・カンファレンスにて、上位3作品の公開選考が行われました。
デザインサイトCore77のアラン・コチノブ氏の司会のもと、エコ情報サイトInhabitatの編集長、ジル・フェレンベイカー氏、デザイン会社タナカ・ケイペックデザイングループのジェフ・ケイペック氏、マーカニーパワー社のサウル・グリフィス氏を審査員に迎えて行われた選考会。
デザイン性の高さと環境への貢献度、どちらを重視するかで最後までもめにもめ、結局、3作品にはおさまらず、4作品が選ばれるという結果に。
第1位は、「トゥイート・ア・ワット(上写真)」。
実はこの作品、コンセントにつけると使用したワット数が表示される「キル・ア・ワット」という市場にある既存の商品を改良したもの。
「キル・ア・ワット」は、電池が切れると溜まっていたワット数が消えてしまうなどの問題があったため、「トゥイート・ア・ワット」では、日々溜まったワット数を近隣のコンピュータにワイヤレスで送信するという機能を追加。一家で複数の「トゥイート・ア・ワット」を使用しても、アカウントをひとつ設けておけば、すべてのデータが統合されます。
実用性という面で、一位を獲得しました。
第2位は、「パワー・ホグ(上写真)」。
見ての通りの、ブタの貯金箱。これを電源にさしておけば、貯金箱に溜まった金額分しか電力を使用できない、というもの。これなら、否が応でも電力消費量が気になります。
子供たちに電気の大切さを教えられることや、キュートなブタのデザインが高評価を受け、2位に。
第3位は、「インドア・ドライイング・ラック(上写真)」。
簡単に言えば、バンブーxリサイクルアルミニウム製の室内物干し台。
実は、一般家庭にも乾燥機が広く普及しているアメリカでは、洗濯物を干す、という考え自体、比較的珍しいのです。景観や防犯上の理由から、外に洗濯物を干すことが禁止されている市も多いのが現状。ところが最近、さまざまな調査から、乾燥機による電力消費量が非常に高く、環境に悪影響を与えていることが判明し、乾燥機に存在が問題に。そんな理由から、アメリカでは今、洗濯物を干すことに注目が集まっているのです。
そこで、この「インドア・ドライイング・ラック」。
環境にやさしい素材でできているのはもちろんのこと、壁に設置し、使用するときだけ広げて使うので、家が狭いニューヨークのアパートでも安心という設計。
もちろん、アメリカでも室内乾燥用のラックはたくさん出回っているのですが、床置き型がほとんどなので、場所を取るのが難点。
このラックなら、見た目もクールだし、素材も環境配慮型、場所も取らず、電力消費量を抑えられる、などの点で、3位に。
そして、4位(次点)とされたのが、「ザ・ランドリー・ポッド(上写真)」。
少量の洗濯物を洗うための超小型洗濯機ですが、これって、日本では商品化されているような気が・・・・
リサイクル素材でできている点が評価されたものの、アメリカでも商品として存在しているとの声もあり、次点に。
ということで、上位3作品には、賞金が送られました。
今回のコンペティションには、世界各国から応募があったそうですが、日本の皆さんも応募されたでしょうか。
こういう楽しくグリーン化する企画があれば、環境に対する意識も高まり、行動に移す人の数も増えていきそうですね。
Greener Gadgets
ウエブサイト: http://www.greenergadgets.com/
2009/03/02