欧州のオーガニックビューティ認証基準、統一へ
オーガニックの認証基準は国によりさまざま。
いろいろな基準がありすぎて、どれがどのくらい基準値が高く信頼できるのか、判断するのはなかなか難しい。
特に、ビューティアイテムの基準は、食品に比べてまだまだ遅れています。
そんななか、ヨーロッパに数多く存在するビューティアイテムのオーガニック、ナチュラルに関する認証基準を統合しようという動きが。
この活動を牽引しているのは、ヨーロピアン・コスメティクス・スタンダーズ・ワーキンググループという団体。各認証団体の協力の下、以下の6つの欧州のビューティ関連のオーガニック基準を「COSMOS」というひとつの基準に統合しようとしています。
- BIOFORUM(ベルギー)
- ECOCERT
- COSMEBIO(フランス)
- BDIH(ドイツ)
- ICEA(イタリア)
- SOIL ASSOCIATION(イギリス)
基準はオーガニックとナチュラルの二つに分かれるようですが、食品ほどは厳しくしない方針のよう。
ルールとして挙げられているのは、
- オーガニック農業から得られる商品の使用を促進、生物多様性を尊重する
- 環境に対し責任を持って、敬意を持って、自然素材を使用する
- 人間の健康と環境に対し敬意を持って公平に生産する
- 石油化学薬品の代わりに、「グリーンな化学薬品」を統合・開発する
ということです。
現在はビューティ関連企業とのコンサルテーション中で、実際に施行されるのは、09年3月とのこと。
こうした基準はいくつも設けて競争するべきものでもありませんし、たくさんあっても百害あって一利なし。統合できるものならしたほうが、消費者のためにも、作り手のためにも良いはずです。
ヨーロッパ以外の国の企業でも申請可能だそうですから、まだ認証基準がない日本の企業もどんどん申請して、環境への負荷が減らされると嬉しいですね。
COSMOS Standard
ウエブサイト:http://www.cosmos-standard.org/
2008/12/03