ウォルマート、
レジ袋を1/3に削減する政策を発表
(Photo courtesy of Walmart)
エコ対策に積極的な世界一の小売企業、ウォルマート。
いよいよ、世界規模でのレジ袋削減策を発表です。
2013年までに、世界中のウォルマートストアで33%レジ袋を減らすことを約束。
この計画を実現することにより、なんと90億枚のレジ袋を削減することになるのだそう。さらに、年678,000バレルの石油エネルギー消費を削減、年290,000メートルトンのCo2排出量削減(53,000台の車を削減したのと同じ効果)することになるそうです。
大企業ゆえ、ひとつの決断がものすごく大きなインパクトを生む、良い例です。
この削減策は、環境防衛基金というNGOとのパートナーシップによるもの。
同団体とパートナーシップを組んだのは、現在、海のゴミの60-80%がプラスティックだといわれており、こうしたゴミの削減に貢献できるうえ、たとえばカリフォルニア州ではゴミとなったレジ袋を埋め立て処理するのに年2,500万ドルを費やしており、こうした政府コストを削減することにも貢献できるという、同団体が取り組む環境対策に対し、ウォルマートのレジ袋削減が大きなサポートができるから。
この政策を実現するため、ウォルマートでは10月から50セントのエコバッグを販売開始するのだそう。
レジ袋が削減されてエコバッグの数が増えては仕方ありませんが、このエコバッグはリサイクル可能、あるいは土に返る素材なのか、ということには言及していないのが残念なところ。50セントだからって1回使って捨ててしまっては全く意味がありません。
さらに、アメリカでは25%削減、他国で50%削減と、本国アメリカでの削減率が低いのも気になります。
いろいろと課題は残るものの、超巨大企業であるウォルマートがこうした取組みを始めたことに意味があるのではないでしょうか。
これを機に、世界中のスーパーマーケットでレジ袋削減が進むことを期待したいですね。
Walmart
ウエブサイト:http://www.walmart.com/
記事リソース:ウォルマート社プレスリリース
2008/10/02