アメリカ人のエコ意識調査

Consumer Eco

イエール大学の環境研究チームと、リサーチ会社のGfKがタッグを組み、アメリカ人のエコ意識を調査しました。
結果、多くのアメリカ人(金銭的に余裕のない層でも)が、環境にやさしいグリーン商品を購入したいと考えていることが判明!

調査したのは、車、洗濯洗剤、プリンター用紙、木製家具の4項目について。

これら商品において、環境に優しい商品を購入することが重要、もしくは不可欠と答えた人は、車が66%、洗濯洗剤が62%、プリンター用紙が51%、木製家具が40%という結果に。
木製家具以外は半数を超えていますから、アメリカ国民は、環境対策の重要性を強く感じているようです。

ただし、環境に優しいこと、品質、値段のうち、どれが重要か、という問いに対しては、
プリンター用紙:環境26%、品質23%、値段41%
洗剤:環境23%、品質41%、値段34%
車:環境17%、品質44%、値段35%
木製家具:環境11%、品質51%、値段34%
とちょっとシビアな結果に。
環境にやさしくても、品質と値段を満たしていないとダメ、ということですね。企業の努力に期待したいところです。

また、これら項目のうち、環境にやさしい商品であれば15%値段が高くても購入する、と回答したのは、洗濯洗剤が51%、車が50%、プリンター用紙が40%、木製家具が39%という結果。
体に直接影響を与える洗剤が半数を超えているのはわかる気もしますが、車に関してもほぼ半数が購入すると答えているのですから、環境を守ろう!という意識はかなり高いと言えそうです。
ちなみに、金銭的に余裕のない層でも、洗剤50%、車46%、プリンター用紙35%、木製家具38%という結果が出ているので、お金より大事なものは何かを、よく考えているのでしょう。

続いて、エコに関するマークがどのくらい認知度があるかという調査。
最も認知度が高かったのが、「オーガニック」のマークで62%、続いて電化製品のエコマーク「エネルギースター」が58%、「フェアトレード」が36%、SFI(Sustainable Forestry Initiative)が19%、FSC(Forest Stewardship Cousil)が12%でした。
やはりエコブームの火付け役となったオーガニックの知名度が高いのは納得。

ただし、そのエコラベル、どういう団体が認証しているかにより、信頼度が少し異なります。
環境団体による認証だと75%が信頼をおけると回答、政府だと55%、産業団体だと51%という結果。やはりビジネス色が見え隠れする産業団体より、環境のことを真剣に考えている環境団体が後押しする商品であれば安全、と考えているようです。

以上のような結果でしたが、総じてアメリカ人はエコ意識が高い、と考えてよいのではないでしょうか。日本では、まだオーガニック食品を入手することすら困難な状況ですが、日本でもアメリカでも、もっともっと消費者の環境に対する意識が高まり、環境に良い商品の価値が高まっていくと良いですね。

ニュース出典:Yale School of Forestry & Environmental Studies Full Report (注:PDFが開きます)

Yale School of Forestry Environmental Studies
ウエブサイト:http://environment.yale.edu/

GfK Roper Public Affairs & Media
ウエブサイト: http://www.gfkamerica.com/

2008/07/31

  • ピックアップ記事