リサイクル素材のアートエクシビション
TOUCH NY
ニューヨークデザインウィーク中の5/18-20、チェルシーのギャラリー街で開催された、リサイクル素材、再生可能な素材で作ったアートのエクシビション、TOUCH NY。
小規模ながらも、MOMAやホイットニー美術館にあるようなクールな作品が展示されています。実際、イタリアやオランダなど、さまざまな国で展示された経験のあるアート作品ですから、美術館クオリティであることは間違いありません。
簡素なロフトスペースに、インテリアのセレクトショップかと思うくらい、それぞれの作品ごとに個性豊かにディスプレイされていて、とってもエコクールな雰囲気。
会場に足を踏み入れてまず目につく上の写真の椅子、いったい何でできていると思います?
自転車の荷台にくくりつけられるゴム紐かと思いきや、なんとこれ、ペットボトルをリサイクルして紐にし、それを編んだものなのだそう。
TaPETというこの素材、ブラジル人デザイナーデュオ、アラウージョ姉妹が開発したもので、この素材を使ったラグなどもあるのだそう。
続いて、エグジビション内で最も美しかったのは、使い捨てのコーヒーマドラーで作られたランプ。スタジオ・ヴェリッシモというアートチームの作品で、ずらずらーっとプラスチックのマドラーが並べられただけなのに、クリスタルのシャンデリアにも負けない美しさ。
一度しか使われず、土にも帰ることもない、悲しい性を背負ったマドラーも、こんなに美しく再利用してもらえたら、きっと嬉しいハズ。
こちらは、ブラジル人デザイナー、タチアナさんのスプーンでできたスカート。さすがにこれはウエアラブルではありませんが・・・アートとして、オブジェとしては、とても素敵です。
同じくタチアナさんの作品で、ビルボードの広告をリサイクルして作ったバッグ。こちらは実用性大!いろんな柄があって、とってもおしゃれ。同じ素材でコースターもあります。
こちらは、ブラジル人アーティスト、マナさんの、ペットボトルをリサイクルしたジュエリー。光が当たるとキラキラと輝いて、元ペットボトルだなんて信じられません。
という感じで、素敵なグリーンアートがたくさんありすぎて、すべては紹介しきれませんが、これら以外にも、アルゼンチンのアーティスト、パトリチオ・リックス・クレットさんのエコレザーチェア、ブラジル人アーティスト、ドミンゴ・トトラさんのクラフトペーパーやバナナの皮で作った椅子や花瓶など、クールなエコアートがたっぷり。
TOUCHは、ゾーイ・メロさんのキュレーションによるエクシビションで2003年から開催されています。ご興味ある方、ぜひTOUCHのウエブサイトを見てみてください。
TOUCH NY
ウエブサイト:http://www.do-not-touch.com/
2008/05/20