メトロカードがグリーンに!

Metro Card

ニューヨーク中を縦横無尽に走り抜ける地下鉄は、ニューヨーカーにはなくてはならない存在。その地下鉄に乗るために必要な切符、メトロカードのグリーン版が500万枚限定で発行されています。

「MetroCard」という文字が、従来の青から緑に変更されたグリーンメトロカード。微妙に従来の青と見分けがつきにくい色味のグリーンですが、限定発売なので希少価値大。4月22日のアースデイから発売を開始しているので、いつなくなるかわからない状況です。
ちなみに、裏はこんな感じ(↓)で、バスは40人乗れるので、車40台分の温暖化ガス防止になりますよ、と訴えています。もちろん、インクはグリーンで。
このほかにも4種類、計5種類のグリーンメッセージが書かれたデザインがあるのだそう。

Metro Card

ということで、このグリーンメトロカード、なにがグリーンなのかというと、残念ながらカード自体がリサイクル素材でできているとかそういうことではありません。
NYの地下鉄を運営するMTA(メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ)が、今後数年間のサステナビリティに関する政策を発表したことを記念したカード、ということなのです。

MTAが発表したサステナビリティプランは、以下のとおり。

・2015年までに、全エネルギー所要量の7%を、太陽エネルギーや風力エネルギー、その他再生可能エネルギーから得る (駅や車庫での消費電力量を減らす、再生エネルギーに切り替える、など)。

・MTAの施設・設備に関して、LEEDの格付けに基づいたグリーンデザイン基準を作成する(車庫や事務所ビルの屋上に植物を植える、車体を軽量化する、など)。

・MTA管理下のトンネルや土地にある地下水を有効利用する(洗車の際の水量を減らす、など)。

素晴らしいプラン、とまではいかないですが、公共交通手段はそれだけで個々に車を利用するより環境汚染度が低いですし、NYのバスはハイブリッド化がかなり進んでいますから、MTAもがんばっているようです。

でも、多くのメディアが報じていましたが、せっかくグリーンメトロカードを作るなら、せめてカードを再利用可能にするくらいのがんばりは欲しかったかもしれません。全駅のシステムを変更しなくてはならないのでそれなりにお金と時間はかかるのかもしれないですが・・。

いずれにしても、グリーン化の一歩ですから、喜ばしいことです。

Metropolitan Transportation Authority
ウエブサイト:http://www.mta.info/mta/news/releases/?en=080414-HQ9


2008/05/13

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