オーガニック農場主催のアートイベント
イースターを翌日に控えた3月22日、オーガニック農場主催によるアートイベントが開催されました。
オーガニック農場とアートなんてまるで関係がなさそうですが、そこがニューヨークらしいところ。低所得層のためにオーガニック食品を提供する農場のオーナーさんが、詩人かつ写真家であることから、アートと農業は共通点がある!ということで、アートに共感する人たちに、オーガニック食品の良さ、オーガニック農場の大切さを知ってもらい、新しいオーガニック農場開発に役立てよう、というイベントが行われました。
入場料はひとりたった10ドル。ニューヨークフード美術館や米北東部オーガニック農場協会などがスポンサーになってくれているため、こんなに安い値段で れるのです。収益は、低所得層のためにオーガニック食品を提供する農場や新オーガニック農場開発を手がける団体に寄付されます。
開催されたのは、ニューヨークのアートやカルチャーをサポートすることをミッションに掲げるガーシュインホテルというおしゃれホテル。会場には、ケータリングサービスを行う方のご好意でオーガニックフードが振舞われ、春分を祝うための詩と音楽の祭典ということで、20名近くのアーティストが集まり、それぞれの才能を披露しました。
上の写真は、料理と音楽、絵などを合わせたアートを提供する、マルチメディア・パフォーマンスアーティストのニコール・ペイラフィットさん。この日は、先日マリオン・コティ ヤールが演じてアカデミー主演女優賞を取ったことでも話題になっているシャンソン歌手、エディット・ピアフの歌を披露。
そして、料理と音楽を合体させたパフォーマンスも披露してくれました。アメリカでは、スプレー缶入りのホイップクリームをパンケーキやらコーヒーやら何にでもかけて食べる習慣がありますが、ニコールさんは、そんなものを買わなくても、オーガニック生クリームとボウルと泡だて器があれば2分でホイップクリームはできるんですよ!ということを訴えるため、音楽にあわせて生クリーム作りを実践してくれました。生クリームを泡立てるシャカシャカという音が音楽の一部になっていて、とってもおもしろいパフォーマンスでした。
なんだか手作り感のあるとっても暖かいイベントで、アートや個人の才能を大切にするニューヨークらしさが感じられました。
こうした草の根的な運動で、オーガニックフードが広まっていくのは、嬉しいことですね。
*ニコールさんは日本でもイベントを行ってみたいとのこと。ご興味ある方、以下サイトにコンタクトしてみてください。
Nicole Peyrafitteさんのウエブサイト
North East Organic Farmin Association of New Yorkのウエブサイト
2008/03/24