クリスマスツリーのリサイクル
日本では一般家庭でクリスマスツリーに本物の木を使用することはあまりないかもしれませんが、アメリカではとても一般的なこと。
むしろニセモノのツリーを飾るのは恥ずかしいことのような雰囲気があります。
でも最近は、本物のツリーを使うこと=木を伐採することであり、環境に良くないのでは、という議論が出てきています。
だからといって、ニセモノのプラスティックのツリーを飾ったところで、プラスティックは自然には還らないのでむしろ環境に良くないという意見もあり、結論は出ていません。
クリスマスツリー協会というところが、比較表を作ったりしています。
http://www.christmastree.org/debate.cfm
ニューヨーク市では、12年前から伐採されたツリーのリサイクル活動を行っています。
1/5~6には、「マルチ(根覆い)フェスト」というイベントが行われ、規定の場所にツリーを持っていくと、粉砕し材木チップにしてくれます。チップを持ち帰れば家の植物の根覆いとして再利用できるので、伐採した木を無駄にしなくてすみます。
ツリーを持って行くのが困難な場合は、1/3-16の間にゴミ回収場に置いておけば、回収してくれます。
収集したツリーは、自分の元には返ってきませんが、材木チップにされ、市内の公園の木々の根覆いとしてリサイクルされます。
07年の収集量は16万本、マルチフェストに持ち込まれたツリーは12,000本に上ったそうです。
環境第一に考えるなら、ツリーを飾らないのが一番ですが、敬虔なキリスト教信者ならばそうはいかないでしょうし、イベントを楽しむことで心の平和が訪れるという意味では、ツリーを飾るのも必要なことかもしれません。
本物の木なら使用後にリサイクルを、プラスティックなら自然界に還る素材を使うのが、いまのところ最適な方法と言えそうです。
2008/01/07