エコ素材ショールーム、クラス(c.l.a.s.s.)
オープニングイベント
サステナブルな服や小物を作りたいけど、エコな素材っていったいどこにあるの?
って思っているデザイナーさんに朗報!
オーガニック素材、リサイクル素材、さとうきびや海草から作られた合成繊維など、環境にやさしい素材のみを扱うショールーム「c.l.a.s.s.」が、ミラノ、ロンドンに続き、ニューヨークにオープンしました!
そのオープニングイベントとして開催されたパネルディスカッションには、エコモデルのサマー・レイン・オークスさんをはじめ、グリーンファッションデザイナーのバハー・シャパーさん、エコ展示会d&aグリーンマーケットを主催するバーバラ・クレーマーさんなど、業界の有名人から、数多くある認証マークの統一ラベル L.E.A.F.、エコパッケージメーカー、パールのボタンメーカー、再生可能エネルギー関連企業などサステナブルファッション関係者が集結。
通常のパネルディスカッションのように、ひとつのお題に対し皆が答えるのではなく、各人に合った質問が与えられるという形式で行われましたが、さまざまな意見が出たおもしろいセッションでした。主な内容は以下の通りです。
- 消費者のサステナビリティに関する認識は確実に増している、サステナビリティはブームになっている
- サステナブルファッション業界はインフラも含め急成長している
- サステナブルな素材が揃い、技術も進化しているので、どんなアイディアやコンセプトでもサステナブルな形で実現ができる状況になっている
- サステナブル企業は、長期的に考えること・透明性が大切
- 認証システムは消費者にとってわかりやすくなくてはならない
- 大企業も中小企業もどちらもサステナブルになりえるが、大企業は物流など効率化することで中小企業がそれぞれに動くよりCO2を削減できる、逆に中小企業は変化に対する抵抗がない分サステナブルに向けた変化を起こしやすい
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グリーンウォッシャー(サステナブルでないのにそうであるふりをする企業や人)に対しては功罪あるが、ブログなどで意見や批判が出やすい状況にあるので、ふりをしてもすぐにわかる
彼らのような業界リーダーたちが牽引してくれているお陰で、アメリカでは、サステナビリティは本当に浸透していると思います。
もちろん、まだまだ、地球の危機やサステナビリティの大切さを認識していない人もたくさんいますが、業界、個人、企業、地方自治体がそれぞれに考え、実行に移したことで、ここ数年で世の中が大きく変わった気がします。
大量生産・消費の権化のようなアメリカでしたが、皆が真剣に地球のこと社会のこと考えて行動すれば世の中変わるということを、実践しているのではないでしょうか。
パネルの皆さんがおっしゃっていたように、既に土壌は整っていますし、うそやフリはすぐわかりますから、サステナビリティに対して誠実に真剣に考え、そして実行することが大事です。
c.l.a.s.s.にあるサステナブル素材は、肌触りもデザインも普通の素材と何ら変わらない、素敵なものばかり。
デザイナーの皆さん、サステナブル素材はたくさん揃っていますので、ぜひ起用を検討されてはいかがでしょうか。
消費者の私たちは、積極的にサステナブルデザイナーの服や小物を購入することで、世の中を変えて行けるということ、常に頭の片隅においておきたいですね。
ちなみに、会場には、スローフードのケータリング、シルクストーンズ・スローフードの、見た目かわいいうえにすごーくおいしいお料理が用意されていました。
c.l.a.s.s.
ウエブサイト:http://www.c-l-a-s-s.org/
*c.l.a.s.s.NYショールームは、The Four Hundred内にあります。
The Four Hundred
ウエブサイト:http://www.showroomfourhundred.com/
SilkstoneSlowfoods
ウエブサイト:http://www.silkstoneevents.com/index.html
2008/12/12