NYコレクション会場、
2010年からリンカーンセンターに移動

2009 NY FashionWeek

NYコレクション会場が、2010年9月からリンカーンセンター敷地内のダモロシュパークに移動することが発表されました。

1993年から17年間続いたブライアントパークでのNYコレクション。
ここ数年は、会場となるテントの設営・取り壊し期間などを巡り、パーク側とコレクション主催者の折り合いがつかず、ブルームバーグ市長が間に入り、会場探しを続けていました。

開始当初はたった35のブランドがショーを行っていたのが、現在では70ブランドと倍になっており、コレクションの規模がブライアントパークの許容量を超えてしまっていたのです。
ビルが多く緑が少ないミッドタウンで、貴重な緑の資源であったブライアントパークを、長期間ショーのために提供しなくてはならないことも問題だったそう。

新しい会場となるダモロシュパークは、ブラウアイントパークより25%大きく、地下駐車場も完備。パーク内だけでなく、クラシック音楽やバレエのコンサートなどが行われるリンカーンセンター内部でショーが行われる可能性もあるのだそうで、新しい時代のNYコレクションとなりそうです。

2008年に行われたファッションショーでは、23万2000人が来場し、4億6,600万ドルの売上を上げ、17万5,000人の雇用を生み出し、その経済効果は7億7,300万ドルに上るそう。
現在ニューヨークには、パリの2倍に値する800を超えるブランドが本社を置いているそうで、まさにファッションはニューヨークの花形産業。
市を挙げて新会場探しに躍起になっていたのも納得です。

真ん中にある噴水がキュートなアクセントになっていたブライアントパークのテント。
もうすぐお別れかと思うとさびしいですが、2/13から始まるショーはもちろんブライアントパークで行われますのでまだまだ健在。
もうひとふんばりして、2010年からはミッドタウン住民や近隣オフィスで働く人に、貴重な緑の資源を提供する憩いの場として活躍して欲しいです。

ニュースリソース:New York City Website

2009/02/04

  • ピックアップ記事