ナウ Nau
(Photos courtesy of Nau)
エコで機能的でおしゃれ、と三拍子揃った話題のアクティブウエアブランド、ナウ(Nau)。
それもそのはず、ナウのフィロソフィーは、「ビューティー、パフォーマンス、サステナビリティの3分野のバランスを取る」こと。
これまで、おしゃれでエコなブランド、おしゃれで機能性の高いブランド、機能性が高くてエコなブランド、はありましたが、3つを兼ね備えたブランドはありませんでした。
そこに目をつけた創業者が、パタゴニアやナイキで活躍している人を集めて作ったのが、ナウなのです。
さすが、パタゴニアとナイキのDNAを持っているだけあって、機能性は完璧。スノボだろうと登山だろうと、アウトドア全般に使える品質です。
そのうえおしゃれだからエライ!
アウトドアウエアは、ファッションは度外視、機能性重視!っていう服が多かったのですが、ナウのアイテムは街着としてもOKの高感度。
そ して、一番すごいのは素材。
認証済オーガニックコットンは当然のこと、リサイクルポリエステルや、トレーサビリティのあるウール、とうもろこしから作った繊維PLAを使用し、とにかく、とことんサステナビリティにこだわっています。
それでいて機能性が高いなんて、ほんとにすばらしい。
さらに、売上の2%を環境団体に寄付しているというから、ますます驚き。
普通は利益の1%とか、すごく多くても売上の1%がこれまでの常識ですから、売上の2%を寄付するって、ほんとにすごいことなのです。
いままで誰も実現できなかったこんなすごいことを、いったいなぜ実現できたのか聞いてみたところ、広告にお金をかけないことが最も大きな理由なのだとか。
実は、ナウはウエブマーケティングを巧妙に使っているブランド。
ブランド立ち上げる1年前からブログでブランドのコンセプトや進捗度を公開。
そのため、2007年にウエブで商品を販売するや否や、ウエブ上で話題沸騰に。
ところが、1年も経たないうちに全米に4店舗もオープンするほどの勢いを見せたものの、不景気の到来とあまりに攻撃的な店舗戦略で資金繰りが悪化し、08年春にはブランド閉鎖を宣言。
すると、またもやウエブ上で議論が白熱。
ぜひ続けて欲しいという、あまりにもたくさんの消費者からの声に、もう一度やってみよう、と創業者グループが一念発起。
サポートしてくれる企業を探したところ、カリフォルニアのアパレルブランド、ホーニー・トードが熱烈にアピールし、契約が成立。
店舗は一旦すべてクローズし、08年秋、ウエブ販売と卸で再開することになったのです。
と、なんだかまるで、ビジネス版電車男?のようなストーリー性のあるブランドなのです。
もちろん話題先行というわけではなく、商品はとても良い!
細部まで計算しつくされたデザインで、フィット感もばっちり。
アウトドアウエアにありがちな、一見かっこいいけど着てみたらなんだかしっくりこない、なんてことはありません。
創業者グループ全員が、本気で真剣に世界を良くしようと取り組んでいるのですから、商品が良いのも、皆が応援するのもわかります。
やはり、気持ちがこもったグリーンファッションは自然に違いが現れてくるのですね。
これからもサステナブルな素材を開発し続け、「Business Unusual(ビジネスの非常識)」に挑戦し続けるというナウ。
今後どんな発展を見せてくれるのか、期待大。
こうした本物のグリーンファッションブランドを応援して、良い世界を作っていきましょう!
nau
ウエブサイト: http://www.nau.com/
2008/11/12