ホールフーズがCSAと提携

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全米No.1のオーガニックスーパー、ホールフーズマーケットが、フロリダ州全店舗で地域支援型農業CSAと手を組むことを発表しました。

CSAは地元の農家を守るための仕組みなので(詳しくはこちら)、世界中から食品を納入する大型食品チェーン店とは相反する概念といえます。
そのため、CSAや地産地消を支持する人の中には、たとえオーガニック食品スーパーであっても大型スーパーはすべて非難の対象と考える人もいます。

ホールフーズは、こうした批判に対し、店舗がある地域の農家から野菜や果物を購入し販売する、農家に対して資金サポートを行うなど、さまざまな試みを続けてきました。

そのひとつとして、昨年から全米各地で、CSAの配布所にホールフーズの店舗を提供する試みを開始。

当初は特定農家との小規模なプロジェクトでしたが、この試みをフロリダ州全域に拡大し、フロリダ州のすべての農家が、同州のホールフーズ店舗を配布所として利用できることを発表しました。
店舗スペースには限りがあるので、申請したすべての農家に協力することはできませんが、最初に申請した農家から順次受け付けるとのこと。

ウィン・ウィン・ウィンの提携

CSAによっては、地域の公共施設などをうまく配布所に活用しているところもありますが、農家自身が各会員家庭に配布しているところや、配布所探しがうまくいかないところもあり、そういったCSAにとってはホールフーズの提案はとても有難いもの。

会員にとっても、ホールフーズが配布所になることでメリットがあります。

CSAはその時期に収穫された野菜や果物が配布される仕組みで、会員は自由に欲しい商品を選べないため、地元で生産することが不可能な食品やどうしても食べたい食品がある場合、野菜や果物以外の食品などは、スーパーなどで購入しています。
CSA利用者はオーガニックなど食品へのこだわりが強い人が多く、ホールフーズの利用者も多いので、同店で欲しいものが一度に手に入ればとても便利になるのです。

ホールフーズにとっては、競合であるCSAとの提携ですから一見不利なようですが、CSAの食品を受け取りに来た人がついでに他の物を購入するようになるので有益です。

つまり、ホールフーズとCSAの提携は、農家、消費者、ホールフーズ、関係者すべてにとってWin Win Winな仕組みなのです。

フロリダでの試みが成功すれば、ホールフーズは全米にこの仕組みを広げていくでしょう。

競合に勝つことだけを考えるのではなく、競合と共に成長していく道を選んだホールフーズ。
既にオーガニック食品市場では圧倒的な強さを見せ、環境面でも大きな貢献をしていますが、今回のような関与者全員が幸せになれるビジネスを進めれば、今後も益々成長が続くことでしょう。

Wholefoods Market
ウエブサイト:http://www.wholefoodsmarket.com/

2011/02/09

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