ダンク Danku

       	    (Photo courtesy of Danku)              
新たに登場したベルギー出身のオーガニックファストフード、ダンク。
            
主力メニューはコロッケ(オランダ料理)とインドネシア料理と、かなりの変り種。
                       それもそのはず、「いままでにない新しいカテゴリで、環境にやさしく、且つおしゃれなファストフードを作る」が店作りのコンセプトだったのだそう。
創業者はベルギー人の双子兄弟ブルーノ&フリップと、ふたりの長年友人であるオランダ人カレンさんという若い3人組。
                       1号店はベルギーのアントワープ(2007年オープン)、2号店はニューヨーク(2008年末オープン)と、いきなり国をまたいで開店しているところがすごいです。
コロッケは、実はオランダでは伝統的な食べ物なのだそう。
                       日本の平たいコロッケとはちょっと違いますが、クリーミーでとってもおいしい。
                       日本の洋食「クリームコロッケ」にちょっと似ています。 
                       種類は、定番のビーフに加え、チキンカレー、トマト&モツァレラ、サーモン&ディル、ほうれん草&アーティチョーク、マカロニ&チーズ、チリコンカルネの7種類。
                       聞いているだけでおいしそうじゃありません? 
インドネシア料理を主力に選んだのは、インドネシアがオランダ領であったこともあり、オランダではポピュラーだったこと、創業者の一人、カレンさんの母親がインドネシア育ちだったことが理由なのだとか。
                       メニューは、サテとスープ+ライス&ヌードルが中心。
その他、サンドイッチやサラダ、スイーツも揃っていて、どれも美味。

素材はすべて、オーガニックかナチュラル。
                       しかもオーガニック比率がかなり高いのがポイントです。
                       オーガニックレストランと謳っていてもナチュラル比率が高いところが多い中、ダンクはかなりがんばっています。
                       特に、サラダにはどの素材がオーガニックかが明記されているので、信頼できます。
もちろん、店内の家具や壁材はリサイクル素材で、機械類は省エネ仕様、料理を入れる皿やテイクアウト用パケージは生分解可能な素材で作られています。
                       食べ終わった後に、食べ残した料理、カップや皿、箸など、リサイクル可能なものと生分解可能なもの、それ以外を分別して捨てるようになっているので、お客も積極的にリサイクルに協力。
さらに、店の利益の一部を寄付しているほか、さまざまな形でチャリティに協力してます。
                       店名ダンクの由来になっているのは、オランダで栽培されているチューリップの種類(ピンクに白い縁)だそうですが、このネーミングライツの購入額をすべて  子供たちの権利を守るキッズ・ライツという団体に寄付、2009年には店内でダンク・チューリップの球根を販売し、その全利益を南アフリカ女性の独立と事  業開始をサポートする団体などに寄付する予定だそう。
場所は57ストリートの5+6Ave と、ちょっと歩けばバーグドルフやヴィトン、ティファニーなど高級店が並ぶすごい場所。
                       実はこの場所には以前マクドナルドが入っていて、場所柄、高級感を出すために青で統一し、話題になっていました。
                       そこが閉店し、オーガニックファストフードのダンクが入居したというのは、なんとなく時代の流れを感じます。 
おいしくて、安くて、おしゃれで、環境にやさしい、4拍子揃ったダンク。
                       お近くにいらした際にはぜひ!                     
***ダンクは閉店しました***
Danku
                       ウエブサイト:http://www.danku.com/
2009/02/16
