ニューヨーク、30万人を超える気候変動デモ

climate march

ニューヨークで、気候変動への対策を求めるデモが行われ、30万を超える人々が参加しました。

この種のデモとしては、過去最大規模。
それだけ多くの人が、気候変動の脅威を実感しているということなのでしょう。

参加団体は1,500ほどにも上り、環境保護団体から科学者、教師、看護婦、宗教団体まで、さまざま。
団体に帰属せず、個人で参加している人も多数いました。

参加者は、人種も年齢も主張も多種多様。

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掲げられたプラカードや横断幕に書かれたメッセージは、

「私たちが未来を作る」
「私たちの選択で未来は決まる」
「プラネットB(プランB=代替策にかけて)などない」
「地球がすべて」
フラッキング反対」
「キーストーンXLパイプライン反対」
「大気汚染対策を」
「CO2に課税せよ」
「化石燃料はもういらない、再生可能エネルギーを」
「差別排除、エイズ撲滅、国際協調と開発を」
「石油でなく水を愛そう」
「山を切り崩すな」
「サンディ被害復興を加速せよ」
「原住民を守れ」
「虚偽の戦争反対」
「遺伝子組み換え反対」

と、さまざま。

そして、瞑想による無言の主張をする環境団体も。

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世界各国から首脳クラスが集まる国連の気候変動サミットと時期を合わせて行われたため、国連の潘基文事務総長やアル・ゴア元副大統領、レオナルド・デカプリオなど著名人も参加。

ニューヨークだけでなく、全米各都市、パリやロンドンなど欧州の都市、パプアニューギニアなど、世界各地でも同様のデモが行われました。

これほど多くの人が気候変動対策を求めて行動しているのに、なぜ対策は一向に進まないのでしょう。

資源が限られている中で、"さらなる経済発展"という大義名分がある限り、国家レベルで気候変動対策に取り組み、国際協調を実現することは難しいのかもしれません。

では翻って、私たち自身の生活はどうでしょうか。

日々、こまめに電気を消したり、節水したり、エコ活動をしていても、生産や輸送に大量の資源を必要とする製品を購入すれば、家庭での小さな努力は水の泡になってしまうのではないでしょうか。

国や企業の対策を待っていても、ただ時間が過ぎていくばかりです。

私たち"消費者"は、"消費"によって企業や国家に圧力をかけ、社会を変えることができるのではないでしょうか。

People's Climate March
ウエブサイト:http://peoplesclimate.org/

2014/09/22

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