ワン・フォー・ワンのトムズ、コーヒー事業に参入

ひとつ買うとひとつ寄付される「ワン・フォー・ワン」モデルを作り上げた、トムズ。

靴ブランドの"トムズ・シューズ"から、ワン・フォー・ワン企業の"トムズ"へと進化したのが、2011年春。

商品カテゴリにアイウェアが加わり、サングラスをひとつ買うと、眼の病気に苦しむ人ひとり分の治療代が寄付されるという新たな事業を開始。

さらに、2013年には、同じ志を持つ他ソーシャル・ブランドの商品を販売する場「マーケットプレイス」を、トムズのウエブサイト上にオープンしました。

そして今年、トムズが選んだ新事業は、コーヒー。

トムズのコーヒー豆を一袋買うと、清潔な水を得られずに苦しむ人ひとりに、一週間分の水が寄付されるという仕組み。

靴の寄付と異なり、地域に水を提供するのは、簡単なことではありません。
政府と交渉し、水質を検査し、場所を決め、井戸を掘り、とさまざまな専門的な知識や作業が必要です。
そこで、トムズは、「すべての人に一生分の水を」をミッションに掲げるNPO、ウォーター・フォー・ピープルをパートナーに選出しました。

水を提供するのは コーヒー豆を調達する5つの国、グアテマラ、ホンジュラス、ペルー、ルワンダ、マラウイ。
ただ水を寄付するだけではなく、コーヒー豆を調達することで地域が活性化し、経済的に自立することを目指しています。

豆の調達は、もちろんフェアトレード。
コーヒー農家と直接取引し、適切な対価を支払うことを約束しているため、農家が中間業者に搾取されることはありません。

購入した豆は、マスターロースターのアンジェルさんの監督の下、アメリカ国内で焙煎されます。

足や眼の治療・予防から、貧困地域の活性化・自立という、よりも大きな課題に踏み込んだ、トムズ。

靴の知識も、ビジネスや社会貢献の経験も、何もないところからスタートし、ここまで事業を拡大できたのは、ひとえに、"ビジネスというツールを利用して社会貢献する"という一貫した概念が支持されたからでしょう。

世の中に蔓延るさまざまな問題は、人々のアイディアと行動次第で解決できるはず。

トムズは次にどんな課題に取り組むのか、トムズに影響を受けた社会企業家がどんな事業を考え出すのか、未来が楽しみです。

Toms
ウエブサイト:http://www.toms.com/

2014/03/13

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