ニューヨーク州のペットボトル水
デポジット制度、スタート

plastic water bottle
(Photo by ChrisM70 @flickr)

いよいよ明日10月31日から、ニューヨーク州のペットボトル水のデポジット制度がスタートします。

1ガロン(3.78リットル)以下のペットボトル水を購入する際、デポジットとして5セントを徴収され、小売店やリサイクルセンターに空のボトルを返せば戻ってくるという仕組み。

実はこの法案、今年4月に可決され、6月から施行される予定でしたが、5月にペットボトル水メーカーが「違憲」だとして訴訟を起こし、これまで保留になっていました。先週、裁判所命令により差し止め要求が棄却され、10月31日より施行となりました。

ニューヨーク州では、これまでも、ビールや炭酸飲料(炭酸水含む)のボトルにはデポジットが掛けられていましたが、どれが対象でどれが対象でないのかは、結構ややこしいのです。

これまで対象となっていたのは、炭酸ソフトドリンク、炭酸水、炭酸エネルギードリンク、炭酸ジュース(100%果汁以外)、ソーダ水、ビール、麦芽酒、ミネラルウォーター(炭酸か否かに関わらず)、ワイン関連製品。

そして、今回新たに加わるのが、水。
フレーバー付の水や栄養成分が入っている水も含まれますが、砂糖入りのものは含まれません。

逆に、対象となっていないのが、牛乳関連製品、ワインと蒸留酒、お茶、スポーツドリンク、果汁、紙パック飲料、砂糖入りの水、となります。

対象となる容器は、ガラス、金属、アルミ、スティール、プラスチックすべて。
飲料メーカーは、対象となる飲料のラベルに「NY 5cents」のように、ニューヨーク州で5セントデポジットされることを明記しなければなりません(例外あり)。
小売店は、レジのプログラム変更などの移行期間としてが11/8の12:01AMまで猶予が与えられます。

前述のとおり、これまでにもビールや炭酸飲料のビンやボトルにはデポジットが掛けられていたので、システムが大きく変わるということはないのですが、本来水道から飲めば良い水に対してデポジットが掛けられたことで、不必要なペットボトル水利用が減ることが期待されています。

ただ、これまでデポジットが課されていたボトルの回収・返金状況はどうかというと、80%程度が返金されていないとのこと。
現在では、大抵どこの小売店でも、空きビン・缶・ボトルの自動回収機が設けられているのですが(ビンや缶を入れると数セント返金されます)、実際は、わざわざ返金を求めて空のボトルを持って行く人はほとんどいないのが現状。
お金に困っている人々が、ゴミ箱に捨てられたボトルを集めて回収機に持って行っているというのが実状なのです。

もちろん、家やオフィスからはリサイクルゴミとしてボトルは分別回収されるので、デポジット対象であろうとなかろうと、ボトルは回収はされています。
では消費者が払い、返金されなかったデポジットがどこへ行くのかというと、最終的に政府に支払われることになります。

つまり、この施策は、リサイクル率向上という名目ではありますが、財政が悪化している州による税収を上げるための施策でもあるのです。

5セントのデポジットでも、2ダース(24本)パックになると、1.2ドルになりますから、購入を躊躇する人も出てくる人も出てくるでしょう。
この法案施行により、少しでもリサイクル率が上がる、あるいは、ペットボトル水購入率が下がることを期待したいですね。

NY State Department of Environemental Conservation
ウエブサイト:http://www.dec.ny.gov/chemical/8500.html

2009/10/30

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