タイムズスクエアの電飾 エコがトレンド

Times Sq.

きらびやかな電飾が連なる世界のエンターテイメントの象徴、ニューヨークのタイムズスクエア。
ところが最近、華やかさを競っていたはずのタイムズスクエアに変化が・・。

まずは、タイムズスクエアのランドマークにもなっている、ミュージカルのチケット販売窓口「TKTS」。
窓口裏の階段は、真っ赤なライトが煌々と輝き、観光客で常ににぎわっています。
この階段のライトは環境にやさしいLED。しかも、地熱を利用した冷暖房技術が使われています。地下450フィート(137.2m)の深さでは温度が摂氏13度で一定なのを利用し、階段の表面温度と地下の空気を循環させることで、夏の暑さをクールダウン、冬は積もった雪を溶かすこともできる、という仕組み。
この施設のために、地下450フィートまでパイプを通すのって、なんかすごいです。

Times Sq.

そして、08年末のカウントダウン直前に設置されたリコーのビルボード、「エコボード」。
実はこのエコボード、風力発電と太陽熱発電のみを電力源としたもので、タイムズスクエアでは初の試み。
14.3x38.4mもの巨大なビルボードですが、その電力を看板横についている16個の風力発電機と看板上に突き出ている64枚のソーラーパネルが発する電力が賄っているそうで、1日の平均発電量は、98kwh、1年で18トンの二酸化炭素削減を実現できる見込み。
もちろんバッテリーに電力をためておくことはできるのですが、曇りの日や風の弱い日が続くと、電飾がつかなくなることもあるそう。

年末のカウントダウンでも省エネ電力がアピールされていたし(こちら)、今、タイムズクエアのトレンドは、華やかさよりもエコ度。
電力を大量に必要とする場所だからこそ、地球と共存できるようなしくみを考えていくことが大事なんですね。

Ricoh-eco
http://www.ricoh-eco.com/

TKTS
http://www.tdf.org/

2009/01/30

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