話題の「エコママ」って?

Eco Mom

日差しが心地よい季節になってきたニューヨーク、「エコママ」が話題です。

「エコママ」(正式には「エコマム」と発音しますが)とは、文字どおりエコなママのこと。エコに目覚めた子供を持つ女性たちが集まって地球を良くしよう!とがんばる現象がアメリカ国内のあちこちで起こり始めているのです。

アル・ゴア氏の「不都合な真実」の影響か、昨今は、エコやグリーンには興味ないなんて顔をしていると、驚きの視線が向けられる世の中になりつつありますし、これまで環境に興味のなかった人でも、電球をエコ仕様のものに買い換えたり、オーガニックフードを食べたり、皆にとって少しずつエコが身近になりつつはありますが、積極 的にエコ推進運動をしている人はまだまだ大多数とは言えないのが現状です。

ところが、前述の通り、子供を持つ女性たち(仕事を持っているいないに関わらず)による積極的なエコ活動が顕著に見られるようになってきたのです。

この動きの発端は、「エコママ・アライアンス」というグループ。なんと、全国で9,000人ものママ会員がいるのだそうですが、グループができたきっかけは、もともと人を集めて何かをするのが好きだった創始者のキンバリーさんが、環境問題を憂い、2001年の世界環境デーに、環境イベントを開いたことでした。
そのイベントに参加したママたちが、他のママ友達にその話を伝え、さらにそのママが別のママにと、口コミでどんどん広まって言ったのだそう。
そのうわさを聞いたキンバリーさんが、このママパワーを使えば地球が救えるのでは、と考え、エコママ・アライアンスを立ち上げることになったのです。

で、アライアンスのメンバーになったら何をするのかというと、「エコママになるための10か条」なる規律を実践するのみ!といっても、エコ電球に変えましょう、車の運転を控えましょうなど、簡単なことですから、心配ありません。もちろん会費なんてないし、変な壺を買わされることもありません。

特典?そんなものは特にありません。週に一回メルマガが送られること、スポンサーになってくれた企業からオーガニック商品などが当たること、くらいです。
なぜなら、アライアンスの目的は、地球温暖化の促進を抑えるためにママの力を活用すること、そしてメンバーひとりひとりが周りの人にエコ運動を浸透させていくこと、だからです。
会員になってエコ活動をするから何かちょうだい、なんていう気持ちでは世界を変えることはできません。

ある人は、エコママパーティなる会合を開いて情報交換をし、ある人は、家庭内で積極的にエコ活動を行い、と、それぞれが自主的に地球を守るための活動を行い、それを広めていくことがアライアンスの趣旨なのです。これに賛同した全米のママたちが、いまや積極的にエコ活動を啓蒙しています。

なぜ突然ママが、というと、子供を持ったことで、子供に安全な食べ物を食べて欲しい、子供のために安全な将来であって欲しい、という思いを持つようになったからなのだそう。これぞ、ママパワーというものですね。

たったひとりの行動が、9000人のママの心を変えました。そして、その9000人のママの子供や夫、その友達が地球に優しい行動を行い、世の中は変わってきています。

以下、エコママになるための10か条です。

  1. 電球をエコ電球に替えましょう。
  2. 車の運転は効果的に(アイドリングをやめ、ハイブリッドカーを運転する、あるいは運転量を減らす)。
  3. 地元で作られた商品、フェアトレードの商品、オーガニック商品を買いましょう。
  4. 毒性のない商品を使いましょう(洗剤、バス用品、化粧品は、環境汚染につながるものが多くあります)。
  5. ゴミを減らし、再利用し、リサイクルしましょう。
  6. 使っていない電化製品の電源は抜きましょう。
  7. 洗濯は計画的に(回数を減らし、温水ではなく冷水を使う)。
  8. 木を植えましょう。
  9. 地球温暖化ガスを排出したら、その埋め合わせをしましょう(甘いものを食べた翌日に運動するのと同じこと。車を運転したら、温暖化ガス排出抑制することを行う)。
  10. たくさん遊びましょう(家族や友人と過ごす時間があれば、心身ともに健康でいられます)。

すごく簡単なことですよね。
日本のママたちも、ぜひ、これを実践して世界を変えましょう!

Eco Mom Alliance
ウエブサイト:http://www.ecomomalliance.org/

2008/03/21

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