アマゾン キンドル Amazon Kindle

Amazon Kindle
(Photos Courtesy of Amazon.com, Inc.)

本や雑誌や新聞紙、印刷するための紙やインクが環境に及ぼす影響は計り知れません。
でも、そんな心配をする必要がなくなる時代がいよいよ到来した模様・・・

アマゾン・ドット・コムが発売したキンドルは、非常に優れた電子リーダー。
200冊の本を収納できるのに、重さわずか10.3オンス(319グラム)、大きさ19x13.5x1.8cm。
なんと、鉛筆とほとんど変わらない薄さ(下写真)!

Amazon Kindle

いままでこうしたデジタルリーダーが出たこともありましたが、どうしてもコンピュータや携帯の画面のように、読みにくいのが難点でした。
ところが、キンドルはまるで紙媒体を読んでいるかのような読みやすさ。
これなら、ずっと読んでいると目が疲れる、という心配もなさそう。
太陽の下でも読めるし、文字の大きさも変えられるし、自動的に最後に読んでいたページを記憶しておいてくれる「しおり」機能もあるので、普通の本と変わりません。

それだけでも有難い存在なのに、単なるリーディングデバイスであるだけでなく、キンドルを使って本や雑誌や新聞を購入・ダウンロードできてしまいます。
コンピュータに本をダウンロードしてからUSBで接続してまたダウンロード、なんて面倒な作業は不要。
ダウンロード方法は、アマゾンで本を購入するのと変わりません。
Wi-Fiもしくは3Gでキンドルストアに接続し、本を選んで購入するだけ。
事前にアマゾンIDを登録しておくので、決済処理の必要がなく、ワンクリックで購入できます。

それに、雑誌を購読していれば、毎朝キンドルにその日の新聞が自動でダウンロードされているから、いちいちダウンロードする作業が必要です。
ブログも、登録しておけば新着記事が出るごとに自動的にダウンロードしておいてくれるから、とても便利。

また、アマゾンと連動しているから、本を購入するときにクレジットカード番号を入力する必要がなく、万が一キンドルのデータが消えてしまったときのために、アマゾン・ドット・コム上で同じデータを保持しているから安心です。

ひとつひとつのキンドルに対し、Eメールアドレスが付与されるので、メールで自分のキンドルにドキュメントを送付することもできるそう。

そして、すごいのは、キンドルで本を購入すると、紙媒体の本を購入するより断然安いこと。
通常15-30ドルくらいの単行本が、キンドルなら9.99ドルで購入できます。
デジタルブックは紙を使って印刷する必要がないから、その分安くなって当然なのですが、今までそこまで安くしたデジタルブック業者はありませんでした。

持ち歩く媒体ですから、気になるのはバッテリー持続時間。
ワイヤレス接続状態ならば1日、接続をオフにしておけば1週間は持つそうなので、 携帯電話と同様、夜にチャージしておけば大丈夫。

キンドルひとつあれば、重い本を何冊も持ち歩く必要もなくなり、紙やインクのために大切な資源である木を切り倒し、インクが土や川に流れ出て環境を汚染することもなくなります。
人間にとっても環境にとってもベストな電子リーダー、早く世界中に浸透すると良いですね。

Amazon Kindle
ウエブサイト:Kindle: Amazon's Wireless Reading Device

2008/10/25
2010/07/22修正

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