危険な食品はどれ?
米環境団体、食品8万点を10段階評価した
データベース「フードスコア」を公開

EWG Food Scores
(Image from EWG Food Scores)

毎日食べている、パンや米、お菓子やジュース。
あの銘柄のあの食品は、本当に安全?どのくらいヘルシー?

そんな疑問に答えるべく、米環境団体のEWGが、アメリカで流通している’食品8万点を10段階評価したデータベース「フードスコア」を公開。

ウエブサイト上で誰もが無料で検索でき、携帯アプリも無償提供しています。

対象となっているのは、メーカーが販売している包装された食品。

パンや米、小麦粉、パスタなどの主食から、パック入りの肉や魚や野菜・果物など生鮮、ハム、卵、牛乳、チーズ、豆腐、アイスクリーム、スナック、ケーキ、チョコレート、クッキー、ツナ缶、トマト缶、瓶詰めのピクルスやトマトソース、ジャム、調味料、シリアル、ナッツ、ドライフルーツ、ドレッシング、コーヒー、ジュース、ベビーフードまで、包装されている食品のほとんどが対象になっています。

評価の方法は、栄養素、原材料、加工方法の3つの要素から、体や環境にやさしいかを分析。

栄養素は、カロリー、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、糖分、塩分、たんぱく質、繊維質、栄養価の高い果物や野菜、ナッツ類が含まれているか、といった視点から、英食品基準局とオックスフォード大学が開発した栄養価分析手法を基に、独自の改良を加えたアルゴリズムを開発し、評価。

原材料は、人体や環境に影響のある添加物の使用有無、魚介類に含まれる水銀や缶詰に含まれるBPAなど混入物質の有無、肉や乳製品に成長ホルモンや抗生物質などが使用されているかなど、懸念要因を分析。

加工方法は、容器包装に明記されておらず、メーカー側も公表していないため、想定となりますが、加工が少ないほど良いという前提と人工添加物の数により評価しています。

栄養価を最も重視し、原材料、加工方法の順に比重を下げて総合評価し、1を最も良い、10を最も悪いとして、10段階で点数をつけています。

おなじみのあの食品、評価は?

たとえば、日本でもおなじみのプリングルスのポテトチップス(オリジナルフレーバー)は、総合評価7.0。

1オンス当たりのカロリーは150、脂肪分15%、飽和脂肪14%、塩分6%。
人工添加物はありませんが、飽和脂肪が高く、糖分(デクストロース)が添加されていることなどが懸念材料として挙げられています。

同じ製品でも、脂肪分をカットした「ファットフリー・オリジナルフレーバー」は、カロリー70、脂肪分0、飽和脂肪0、塩分7%で、総合評価5.0。

逆に、「チェダーチーズフレーバー」は総合評価9.0。
カロリー150、脂肪分14%、飽和脂肪14%、塩分7%と、オリジナルとあまり変わりませんが、人工着色料を使用していること、オーガニックではないチーズが使われているため、抗生物質や成長ホルモンが使用された可能性が高いことなどから、悪い評価となったようです。

一方、ケトルのオーガニック・ポテトチップス(塩味)は、総合評価4.0。

1オンス当たりのカロリーは150、脂肪分14%、飽和脂肪5%、塩分5%。
人工添加物はなく、オーガニックなので残留農薬や成長ホルモン、遺伝子組み換えなどの懸念はないという理由で、比較的良い評価に。

もちろん、オーガニックとはいえ、加工食品ですから、総合評価1.0のほとんど加工されていないオーガニック野菜や果物よりは、評価が悪くなっています。

データベースでは、容器包装に記載されているすべての原材料が表示されています。

信憑性はある?

このデータベースに対して、食品・飲料メーカーを代表する食料品製造業者協会が反発。
この評価は"想像"に頼っているに過ぎず、科学的根拠と客観性に欠けるとしています。

もちろん、現時点で各成分の絶対的な安全性を科学的に証明することはできませんし、随時原料や加工方法が変わり続ける食品を8万点全て科学分析することなど資金的に不可能でしょうから、このデータベースは完全とは言い難いでしょう。

しかし、食品を選ぶ際の良い指標にはなるでしょうし、こうした情報を公開したことで、消費者や食品・飲料メーカーが、成分や栄養価にさらなる注意を払うようになるかもしれません。

EWGは、化粧品・日用品の安全性評価データベース「スキンディープ」も公開していますが、同団体の創業者ケン・クック氏は、ニューヨークタイムズ紙の取材に対し、次のように語っています。

「コスメブランドの経営層が、こんな良いことを私に言ってくれたんですよ。
"スキンディープが公開される前、女性は化粧品を顔に塗っていると思っていたが、今では化学物質を顔に塗っていると考えている"
ってね。
フードスコアでも、同じようなことが起こるんじゃないかと思っています。」

フードスコアは、アメリカで流通している食品のみが対象ですが、日本でも十分に参考になるのではないでしょうか。

EWG Food Scores
ウエブサイト:http://www.ewg.org/foodscores

2014/12/16

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